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事業拡大にM&A活用、県外の鋳造所を取得 沼津・影山鉄工所

(2020/10/15 10:41)
買収先にも導入を進める影山鉄工所の生産管理システム=13日、沼津市(写真の一部を加工しています)
買収先にも導入を進める影山鉄工所の生産管理システム=13日、沼津市(写真の一部を加工しています)

 沼津市の影山鉄工所は、M&A(企業の合併・買収)を活用した事業拡大に乗り出した。9月に地元金融機関などの支援を受け、第1弾として東海地方の鋳造所を取得した。影山彰久社長(41)は「優れた技術を持ちながら後継者難の同業者を救っていく。当社の業務改革手法で買収先の収益力を高め、鉄工業界の活性化につなげたい」と語る。
 買収先は水道用資材を手掛ける好業績企業ながら、経営課題に事業承継問題を長年抱えていた。売り先を探していると知った影山社長が鋳造所を視察し、取得を決断。清水銀行を主幹事とする融資団から20億円を調達し、当時の経営陣から全株式を取得した。
 影山社長は鋳造所の経営戦略の一つに「情報通信技術(ICT)の導入」を掲げる。鉄工所の営業利益率を3年前の社長就任当時のマイナス0・1%から3%超へと高めた独自の生産管理システムなどを組み入れ、鋳造所の収益基盤を磨く。当面は影山社長が両社のトップを兼務するが、将来は経営スキルを高めた社員に鋳造所のかじ取りを託すつもりという。
 「ICTを駆使した業務効率化が普及すれば、鉄工業界には伸びしろがまだある」とみている影山社長。鉄工所で立ち上げた部署が手掛けるICTサービスを買収先以外にも幅広く提供し、同業を含む中小製造業のデジタル技術を用いたビジネス変革を後通ししていく構えだ。
 

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