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シルバー人材、イメージ転換図る 静岡県連合会、事務系就業開拓

(2020/10/6 09:45)
業務について説明を受ける小沢京子さん(左から2人目)=5日午後、島田市金谷東の「縁がわ」
業務について説明を受ける小沢京子さん(左から2人目)=5日午後、島田市金谷東の「縁がわ」

 草刈りなどの軽作業や単純労働が大半を占めるシルバー人材センターで事務系職種を増やそうと、静岡県シルバー人材センター連合会が本年度、専門の推進員を任命し、地元金融機関との連携を開始した。10月、島田掛川信用金庫と島田市のセンターが連携した仲介の第1号として、同市内事業所への経理担当者の派遣が決定した。シルバー人材のイメージの転換を図り、人手不足に悩む地元企業の課題解決にもつなげる考えだ。
 経理担当者を採用したのは島田市で小規模多機能型居宅介護などを展開するNPO法人「縁がわ」。代表者の交代を機に島田掛川信金の担当者に相談し、島田市のセンターが10年以上の経理事務経験がある小沢京子さん(64)を紹介した。県連合会の派遣労働者として週2日、1日3時間勤務する。縁がわの鷲山浩文代表理事は「特定の業務で短時間となると募集は難しい。経験者が来てくれてありがたい」と話す。
 県連合会によると、県内34のセンター(袋井市・森町は広域型)の2019年度の会員数は2万1379人。請負業務の大半が草刈りや植木の剪定(せんてい)などの肉体労働や軽作業で、事務系職種での就業事例は数少ないという。
 こうした状況の打破に向けて動くのが、県連合会の委託を受けた「ホワイトカラー就業開拓推進員」ら3人の担当者。各センターへの啓発に加え、金融機関や商工会議所などと連携した就業先開拓を本格的に開始した。
 島田掛川信金の担当者は「正規雇用が難しい中小・零細企業側にもメリットがあり、ニーズは今後も増える」と今回の取り組みを歓迎する。連合会の山崎敦事務局長は「経験豊富な団塊の世代の会員が増えている。今回の事例を足がかりとして会員の就業の幅を広げたい」と話している。

 <メモ>シルバー人材センター 原則として60歳以上の高齢者に対して臨時、短期の業務などを提供する組織で、全国に約1300ある。就業は月10日、週20時間以内(緩和要件あり)と定められ、請負や委任に加え、労働者派遣による就業も増えつつある。県内34のセンターの会員(2019年度末時点)は2万1379人(男性64%、女性36%)で、平均年齢は73・5歳。19年度実績で延べ1万7千人が請負、同2千人が派遣で就業した。

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