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三ケ日みかん、高血圧改善効果 二つ目の機能性表示、生鮮食品初

(2020/10/3 10:02)
GABAの機能性を加えた表示例
GABAの機能性を加えた表示例
新たに機能性が併記される本年度産ミカンの生育状況を確認する後藤貴紀さん=9月下旬、浜松市北区三ケ日町
新たに機能性が併記される本年度産ミカンの生育状況を確認する後藤貴紀さん=9月下旬、浜松市北区三ケ日町

 JAみっかび(浜松市北区)の「三ケ日みかん」が、高血圧改善の効果が期待される「GABA(ギャバ)」を含有する機能性表示食品として消費者庁に受理された。三ケ日みかんは2015年に、骨の健康維持に有効とされる「β-クリプトキサンチン」の届け出が受理されている。11月に出荷が始まるわせ品種から、生鮮食品としては全国で初めて二つの機能性を併記する。同JAは健康に良い商品として一層の需要拡大につなげる考えだ。
 慶応大が17年に三ケ日みかんの成分を分析し、GABAの含有量が多いことを確認したのを機に、調査研究に着手した。GABAの血圧に関する機能性表示には、100グラム当たり12・3ミリグラム以上の成分量が必要。三ケ日みかんは品種やサイズにかかわらず条件を満たしていることが分かった。
 消費者庁の届け出受理により、科学的根拠に基づき、体のどの部位にどう機能するかを表示することができる。三ケ日みかんは「骨の健康」に加え、GABAについて「血圧が高めの方の血圧を下げる機能がある」などの表示を検討しているという。
 組合員の後藤貴紀さん(33)は「これを機に心も体も健康になり、ミカンを食べることを習慣にしてもらえれば」と喜ぶ。井口義朗代表理事組合長(61)は「機能を証明して提供できるので、ぜひ継続的に食べてほしい。ミカンが健康に良い食べ物ということを改めて発信したい」と意気込みを口にした。

 <メモ>GABA γ-アミノ酪酸の略称で、アミノ酸のひとつ。抑制性の神経伝達物質として機能していることで知られる。緊張やストレスを緩和して脳の興奮を鎮めるなどの働きがあるとされ、高めの血圧を改善する作用なども認められている。これらを活用した食品や医薬品なども開発されている。

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