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シャインマスカット、ピオーネと2本柱に 浜松・北区で生産拡大

(2020/9/24 17:00)
生産拡大が進むシャインマスカット。ピオーネと並ぶブランドに育てようと、生産者は栽培技術を磨いている=6月、浜松市北区都田町
生産拡大が進むシャインマスカット。ピオーネと並ぶブランドに育てようと、生産者は栽培技術を磨いている=6月、浜松市北区都田町

 静岡県内を代表するブドウ産地の浜松市北区で、大粒の人気高級品種「シャインマスカット」の栽培が広がっている。生産者とJAとぴあ浜松は、巨峰とマスカットを交配した代表品種「ピオーネ」と並ぶ地域の特産ブランドに育てる方針。出荷基準を確認する目ぞろい会を初めて開くなど、品質向上を目指して栽培技術を磨いている。
 8月下旬に初開催した目ぞろい会には同JAぶどう研究会の生産者8人が参加した。計28房を持ち寄り、糖度や形、大きさ、種の有無などを調べた。出荷を始めたばかりの生産者もいるため、波多野善弘会長(63)は「高品質のシャインマスカットを全員が生産できるようにし、産地として有名な長野県や山梨県と競えるブランドに育てたい」と見据える。
 北区は都田町を中心にピオーネの産地として知られる。特産のミカンと並行して1975年ごろから、夏の出荷物として栽培が始まった。最盛期には都田地区に100軒近い生産者がいたが、高齢化や後継者不足で現在は20軒に減った。シャインマスカットは産地生き残りをかけて12年前に苗の定植が始まり、2016年に100キロを初出荷した。18年は1100キロ、19年は2400キロと増産している。
 基本的に種がなく、皮ごと食べられるシャインマスカットは市場の人気が高まっている。価格はピオーネの約3倍で、生産者の所得向上が期待される。JAの担当者は「濃い紫色が特徴のピオーネは近年、温暖化の影響とみられる着色不良などが問題になっているがシャインマスカットは高温に強い」と話す。黄緑色のシャインマスカットは着色不良の懸念もないという。
 ぶどう研究会と同JAは引き続き、農家への巡回指導などを通して生産拡大と品質の向上を図る。

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