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クラブ開発でプロと連携、ヤマハ、ゴルフ事業強化 浜松に拠点

(2020/9/14 17:24)
国内最大級の広さを誇る屋内テストレンジ。試作室などを隣接する=浜松市南区のゴルフR&Dセンター
国内最大級の広さを誇る屋内テストレンジ。試作室などを隣接する=浜松市南区のゴルフR&Dセンター
ミリ単位のクラブの微調整を行う開発スタッフと藤田寛之プロ
ミリ単位のクラブの微調整を行う開発スタッフと藤田寛之プロ

 ヤマハは、国内外の専業メーカーとの競争が激化するゴルフ事業を強化する。ゴルフクラブ開発を目的とした拠点施設を浜松市内に新設し、契約プロゴルファーの声を反映させた革新的な新製品の開発速度を加速させる。ブランド力を生かしたPR戦略も強化し、シェア拡大につなげる。
 ヤマハによると、同社のクラブ販売額は国内シェア6~7位。ゴルフはコロナ禍にあって「密を避けられるスポーツ」ともいわれ、20~30代の若年層を中心に人気が高まりつつある。初心者向けセットを中心に、売れ行きが好調という。
 同市南区の天竜工場内に新設したのはゴルフR&Dセンター。屋内テストレンジとしては国内最大級で奥行き30メートル、高さ10メートルを誇り、最新鋭の測定器やスイングロボットを常設する。試作室を隣接することで実打と平行してクラブの微調整ができ、精密測定室や耐久試験室も集約して開発速度を早める。契約プロと専従開発スタッフらの緊密な関係を基に革新的クラブを生み出す。
 28年間ヤマハ製品を愛用する掛川市在住の藤田寛之プロ(葛城ゴルフ倶楽部)は近年台頭する海外メーカーを念頭に、「もっと先の先まで視野を広げて技術を高めるべき」と指摘する。新施設で実打や調整を体験し、「現場と開発部門の距離は確実に縮まる。われわれを実験台に開発を進めてほしい」と期待を寄せた。

 ■新モデルの機能 動画で配信
 ヤマハは、ゴルフ事業のブランド力と高い技術を幅広い顧客層に売り込むPR戦略の強化で、ゴルフ専門のユーチューバーに新モデルを体感してもらう動画コンテンツを配信する新たな試みに挑む。
 10月に男性、女性用の各新モデルを発売するシリーズ「インプレスUD+2(プラスツー)」は、クラブのヘッドに新技術「スピードボックス」を搭載し、飛距離アップを実現。深さ1.5ミリのボックス状のへこみがフェース周辺の剛性を高め、振動拡散を極限まで低減させてボールの初速を上げた。
 ユーチューバーの積極活用は、こうした革新的技術を体感した率直な感想などを、若年層らにも分かりやすく伝える狙いがある。新設したR&Dセンターで製品の最終チェックを行った。
 両モデルとも価格は税抜きでドライバー8万円など。

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