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静岡銀行、メルカリから副業人材 人事制度改革を本格化

(2020/9/11 14:45)
オンラインで池田早紀さんと打ち合わせをする藤島秀幸経営管理部理事部長(左)=8月中旬、静岡市清水区
オンラインで池田早紀さんと打ち合わせをする藤島秀幸経営管理部理事部長(左)=8月中旬、静岡市清水区

 静岡銀行が副業人材を受け入れ、人事制度改革を本格化させている。新型コロナウイルスの感染拡大によって、兼業や副業など新しい働き方が注目されビジネス環境が大きく変わる中、外部の専門人材の知見や人脈を生かし、取引先の課題解決を後押しする新たなビジネスモデルの構築につなげる。
 副業人材の第1号として、フリーマーケットアプリ運営のメルカリでブランディング戦略を手掛ける池田早紀さん(37)=静岡市清水区出身=を今春から受け入れた。月3回程度、新たに導入を検討している人事制度や人材教育、インターネットを活用した採用戦略など幅広い分野で助言を受ける。
 副業人材は専門性の高いスキルが強み。新たな知見を取り入れることで業務の見直しや新規事業の創出といった効果が期待できる。コロナ禍でも、オンラインでやりとりできることが追い風だ。
 静岡銀が導入を検討するのは、従業員が自ら仕事の目標や進め方を決める「OKR」と呼ばれる制度。米グーグルなども採用しているが、浸透には行員の柔軟な発想や意識改革が必要とされる。藤島秀幸経営管理部理事部長は「副業人材の受け入れは行内の風土を変革するための大きな一歩になった」と手応えを語る。
 既に成果も上がっている。池田さんの助言で新卒者向け説明会を動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信したところ、前年を2割程度上回る応募があった。
 静岡銀がこうした取り組みを進めるのは、長引く低金利や人口減で金融機関を取り巻く環境が厳しさを増しているためだ。「行内の強い危機意識を感じた」と池田さん。静岡銀は副業人材をてこに行員の意識改革を促すとともに、新たなビジネスモデルの構築を加速させ、中期経営計画で掲げる「課題解決型企業グループへの変革」につなげる狙いだ。
 池田さんは出版社や人材開発のベンチャー企業でも勤務経験がある。豊富な人脈を生かし、スタートアップ企業との協業も橋渡ししたという。池田さんは「新たな制度を入れることだけが目的ではない。チャレンジする風土をつくっていくための改革に一緒に取り組んでいきたい」と意気込む。

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