「わさび田」店内に、新たな誘客の一手 函南のミュージアム

 函南町の伊豆わさびミュージアムを運営する山本食品(三島市)は、ワサビの栽培や生育を間近で見学できる「わさび田」を店内に開設する。インターネットで支援を募るクラウドファンディング(CF)も展開し、9月中のオープンを目指している。

9月の利用開始に向けて準備が進むわさび田=函南町の伊豆わさびミュージアム
9月の利用開始に向けて準備が進むわさび田=函南町の伊豆わさびミュージアム

 昨年の台風19号による浸水で故障したわさび漬け製造の機械を撤去し、新型コロナウイルスの影響を受ける店の新たな誘客策としてわさび田の設置に乗り出した。左官技術で溶岩を装飾した3段の水槽を取り付け、実際にワサビの栽培と生育を行う。温度を12~13度に保つ水の管理は沼津市の水道事業者「リブテック」の協力を受け、カルキを抜いた水道水に空気を加えて循環させるシステムを整えた。
 CFは静岡新聞社・静岡放送などが運営する「MIRUIプロジェクト」を活用し、目標金額は「行こう(15)伊豆(12)わさび(031)」の語呂に合わせて151万2031円。10月12日まで受け付け、支援金額よりもお得な返礼品を用意したという。
 山本豊社長は「CFは金集めではなく、ワサビに興味を持ってもらう販売戦略。いずれは来場者がワサビの収穫も体験できるようにしたい」と話す。
 

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