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トラフグ漁獲量最低 19年度静岡県内、3割減 黒潮蛇行影響か

(2020/8/12 11:05)
県内主漁場の遠州灘で水揚げされたトラフグ。不漁が続き、2019年度の県内漁獲量は過去最低に落ち込んだ=19年10月上旬、浜松市西区の舞阪漁港
県内主漁場の遠州灘で水揚げされたトラフグ。不漁が続き、2019年度の県内漁獲量は過去最低に落ち込んだ=19年10月上旬、浜松市西区の舞阪漁港

 2019年度の静岡県内トラフグ漁獲量は前年比29・6%減の6・9トンで、1996年度の8・8トンを下回り過去最低だったことが11日、県への取材で分かった。主漁場の遠州灘を中心に本県沖は全国有数の産地として知られるが、近年は不漁が続き、ピークだった2002年度の約110トンに比べ6・3%の水準にまで落ち込んだ。
 静岡県内の漁期は10月から翌年2月まで。県水産技術研究所浜名湖分場(浜松市西区)によると、最盛期の昨年10月に台風が相次ぎ出漁日が減るとともに、潮の流れが大きく変わる黒潮大蛇行の影響で遠州灘の水温が上がり、漁場条件が悪かったとみられる。同じ海域の三重県と愛知県は前年を1~2割上回ったため、資源量が大きく減ったのではなく、静岡県沖は黒潮大蛇行の影響が特に大きかった可能性があるという。
 平均単価は1キロ当たり6700円。前年を200円上回ったが、養殖の普及拡大もあり、水準は低かった。高級魚のトラフグは「冬の味覚の王様」と呼ばれ、特に漁による天然魚は料亭やホテルで重用される。浜名漁協(同区)の河合和弘組合長は「10月から今期漁が始まるが、新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込み、さらに値崩れしないか不安」と話す。
 県内のトラフグ水揚げ高は2~4年周期で増減を繰り返してきたが、11年度以降は25トン以下の低水準が続いている。県内の漁業者は小型魚を捕り控えるとともに、稚魚を定期放流している。

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