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伊豆南部、海開き中止や遊泳禁止…経済影響に懸念 下田・白浜も足踏み、警戒レベル引き上げ受け対応【新型コロナ】

(2020/7/30 09:02)
ライフセーバーが確保できなくなり、急きょ遊泳禁止になった白浜大浜海水浴場。曇り空ということもあり、来場者はまばらだった=29日午後、下田市白浜
ライフセーバーが確保できなくなり、急きょ遊泳禁止になった白浜大浜海水浴場。曇り空ということもあり、来場者はまばらだった=29日午後、下田市白浜

 静岡県の新型コロナウイルス警戒レベルが28日に4へ引き上げられたことを受け、観光が主要産業の伊豆南部の市町が海水浴客への対応で揺れている。海水浴は同地域で夏場の集客の目玉。開設を継続する海水浴場がある中、警戒レベル引き上げでライフセーバー活動が制限されたため急きょ遊泳禁止措置を取る自治体も。夏本番を控え、地元経済への悪影響を抑えたい気持ちは共通で関係者は対応に苦慮している。
 静岡県内で早期に今季の海水浴場開設を断念する自治体がある中、同地域は市町ごと運営ガイドラインで警戒レベルを定めるなどして準備を進めてきた。しかし、今回の警戒レベル引き上げで、河津町は事前に決めたガイドライン通り8月1日に控えていた今井浜海水浴場の海開きを取りやめ、今夏の開設を中止した。
 下田市も29日、9海水浴場のうち、市内最大の白浜大浜など4カ所を31日まで、遊泳禁止とした。理由は首都圏の学生が主力のライフセーバーとの事前合意事項に、レベル4以上で活動しないとの項目が盛り込まれていたため。人員確保ができず、十分な監視が難しくなった。市は31日までに、今後の対応方針を決める。
 一方、南伊豆、東伊豆の両町は継続や予定通りの海開きを決めた。両町は運営ガイドラインでレベル4での中止を決めていたが、南伊豆町の担当者は「県が感染防止策を徹底した上での観光促進策継続を決定したことも考慮した」と説明する。ただ、8月1日に海開きする東伊豆町の熱川YOU湯ビーチは今後、首都圏からのライフセーバーが確保できない可能性もあるという。
 梅雨明け後の海水浴最盛期を間近に控えての事態に、関係者の懸念は大きい。白浜大浜海水浴場を管理する原田区の宝田敏郎区長は「下田市は検温など、感染防止のルール作りをして海開きしただけに残念。長期化すれば、地域経済へダメージが出る」と心配する。

 ■熱海、伊東などは開設
 伊豆南部と同様に海水浴を夏の観光の呼び物にする熱海市や伊東市などは、海水浴場の開設を継続する。
 熱海市はガイドラインで定めた閉鎖基準が、県の警戒レベル5以上になった場合で、今回対応を変更する予定はない。伊東市は運営基準に警戒レベルの定めがなく、ライフセーバーを地元住民で確保しているため、影響はないという。
 その他、海水浴場を開設する沼津、伊豆の両市と、伊豆南部でも西伊豆、松崎の両町は現状で対応を変更しない方針を示している。

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