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ノジマと提携、具体化へ スルガ銀新社長、両社で推進会議

(2020/7/3 12:15)
新社長に就任し、地域密着を経営方針に掲げるスルガ銀行の嵯峨行介氏=2日午前、東京都内
新社長に就任し、地域密着を経営方針に掲げるスルガ銀行の嵯峨行介氏=2日午前、東京都内

 スルガ銀行の新社長に就任した嵯峨行介氏(56)が2日、東京都内で静岡新聞社の取材に応じ、筆頭株主の家電量販店ノジマとの提携業務を具体化するため、両社で推進会議を設置して検討を始めたことを明らかにした。経営方針としては地元静岡を重視するとし、各支店が事業承継など地域に密着した店舗運営を推進するため、沼津、三島、静岡の3拠点にローン業務を集約させていく考えを示した。
 ノジマとの業務提携に関して嵯峨氏は「家電量販店と金融が結び付いたケースは前例がない。共同事業として今後何ができるか、建設的な議論を進めている」と述べ、両社の間で推進会議を設置したと説明。小売業にITやIoTを導入した「リテールテック」など5分野で分科会も設置し、インターネットサービスプロバイダーのニフティなども子会社に持つノジマとノウハウを持ち寄って具体的な提携事業の検討に着手しているとした。
 シェアハウスなど投資用不動産への不正融資問題を引き起こした背景について、嵯峨氏は「行き過ぎた収益至上主義があった」と指摘。今後の経営方針として「当社は地域とともにあるという原点をもう一度、思い返す必要がある」と話した。

 ■「地域に密着」原点回帰 嵯峨新社長 一問一答
 スルガ銀行社長に就任した嵯峨行介氏(56)は2日の静岡新聞社のインタビューで、家電量販店ノジマとの提携業務の検討を加速させるとともに、地元静岡に密着した“原点回帰”を進める考えを示した。主な一問一答は次の通り。
 -ノジマとの業務提携の現状は。
 「両社の副社長をトップとした推進会議を作り、それぞれの社員10人以上からなる分科会を立ち上げた。リテールテックの共同事業化など5分野で提携業務の具体化に向け、検討に着手している」
 -地元との関係強化の思いは。
 「一連の不祥事の中でも、地元静岡の皆さんから温かい励ましや支援をいただいた。地域に支えられて今日の当社がある。地域密着を一層推進していく。事業承継支援も地域に密着した取り組みの一つだろうし、人生100年時代を見据えた資産運用の提案など、できることは多い。まずは顧客の声に真摯(しんし)に耳を傾ける」
 -シェアハウス問題を踏まえ、本業に変化はあるのか。
 「投資用不動産を軸としたリテール(個人取引)は長年注力してきた取り組みで、独自の強みでもある。シェアハウス問題を引き起こした背景には、行き過ぎた収益至上主義があった。顧客本位、コンプライアンス重視を大前提にリスクとリターンのバランスをきちんと取り、リテールバンキングの立ち位置を再構築する」
 -新型コロナウイルスの影響で厳しい状況にある地域経済をどう支えるのか。
 「顧客の相談対応を最優先するよう指示した。観光業が主要産業の県東部・伊豆地域は大変な状況にあり、資金繰りをできる限り支援する。新型コロナ禍では『新たな生活様式』への転換も求められている。首都圏からの移住・定住先として県内への促進を支援できればと考えている」

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