PCR「検査ボックス」を製造 磐田・市川板金工業所 サイズ、冷暖房…仕様変更OK
(2020/7/1 11:55)-
磐田市富里の市川板金工業所(市川健一社長)が、新型コロナウイルスの感染有無を調べるために7月上旬に市内に開設される「磐周地区PCR検査センター」向けに、検査ボックスを製造した。全部品を自社で製造してコストを削減し、価格を抑えた。サイズ変更やオプションパーツ増設の対応も可能。
同社によると、顧客の要望に応じて仕様を変更できるのは全国的にも珍しいという。同センターに納品するとともに、全国からの受注を開始する。
検査ボックスはアルミ製で縦横約1メートル、高さ約2・2メートル。誰でも組み立て、分解できるように、全ての部品をネジ止め式にした。検査時に手元を照らす室内発光ダイオード(LED)照明や、夏や冬の使用を想定した冷暖房設備など複数のオプションを用意した。注文時にサイズ変更も可能。価格は相場より割安という30万円(税抜き)から。
同センターの設置を知った同社の中山貴善営業課長が、地元企業として地域に貢献しようと市役所に提案し、製造を決めた。「安心安全な検査環境の構築だけでなく、チケットもぎりなど多様な場面で密の回避に役立てれば」と話している。
同社ホームページでも詳細を紹介している。問い合わせは同社<電0538(38)3456>へ。
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