鼻緒に伝統織物、新作げた 静岡の水鳥工業
(2020/6/29 18:00)-
げた製造販売の水鳥工業(静岡市葵区)が、地場の伝統工芸を取り入れた新作の展開を強化している。地域の作家との協業で茶葉を染料にした「駿河和染」や、マニラ麻を使った遠州の伝統織物を鼻緒に使ったげたをラインアップに追加した。
駿河和染職人の鷲巣恭一郎さん(静岡市葵区)と、伝統の織布技術を持つ「そま工房」(袋井市)からそれぞれ素材の提供を受けた。げた板は地元産のヒノキ材にこだわり、肌触りが良く足裏になじむ現代風のデザインに仕立てた。
水鳥工業によると、げたの販売は4月から初夏にかけてピークを迎える。今年は新型コロナウイルスの影響に伴う百貨店の休業や訪日観光需要の蒸発など強い逆風にさらされた。
水鳥友紀子社長は「身近な作家の活動に目を向け、感動を伝えていく。結果的に地場産業を未来につなげるサポートになればいい」と話す。
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