やさいバス(牧之原市)、農産物を他県に配送 ヤマト運輸と連携、生産者支援
(2020/6/9 08:18)-
農業流通ベンチャーのやさいバス(牧之原市)は8日、ヤマト運輸と連携して農産物の越境流通事業を始めた。地域の農産物を集荷・配送する自社システムと宅配サービスを組み合わせ、消費者に遠方の他地域の農産物を届ける。越境販売を促進し、コロナ禍での消費不振で苦境に立つ生産者を支援する。
同社は2017年から静岡県内や長野県などで「やさいバス」事業を展開。農場や小売店などの複数の「バス停」を冷蔵車が巡回し、生産者がバス停に農産物を届けたり、飲食店が取りに行ったりすることで両者をつなぐ。これまで同一県内に限られていたが、ヤマト運輸との協業で“県境越え”が実現した。
第1弾として8日、ヤマト運輸が都内で展開する買い物支援拠点3カ所を受け取りのバス停として運用開始した。当面は静岡県など1都4県の農産物を、宅急便センター網を通じて都内の飲食店や個人に届ける。
今後は本県を含め全国で農産物の配送や受け取りができるようサービス拡充を目指す。やさいバスの加藤百合子社長は「全国には優れた農産物がたくさんある。遠隔地に少量でも届けられる流通網を構築し、生産者を応援したい」と話した。
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