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静岡県立工科短大の広報停滞 コロナ、志願者集めに影響

(2020/5/29 14:00)
技術者を養成する県立清水技術専門校。工科短期大学校への転換に向けた工事が進んでいる=5月中旬、静岡市清水区
技術者を養成する県立清水技術専門校。工科短期大学校への転換に向けた工事が進んでいる=5月中旬、静岡市清水区

 静岡県が清水、沼津の両技術専門校を統合して新設する職業能力開発短期大学校の開校が、2021年4月に迫った。「県立工科短期大学校」と名称も決まり、新校舎の建設が進む。一方で、新型コロナウイルスの影響で広報活動が滞り、本格的な情報発信はこれから。1期生の実績が学校の評判を左右するとの見方もあり、県は周知に腐心している。
 短期大学校の定員は、一般入試と推薦を合わせて静岡キャンパスが70人、沼津キャンパス60人。今秋に推薦入試が始まる計画で、当初は5月の大型連休明けから県内の各高校を訪問し、指導担当教員や保護者らに短期大学校の特徴を説明して回る予定だった。
 高校生を招くオープンキャンパスも計画していたが、新型コロナの感染拡大で状況は一変。広報業務の仕切り直しを余儀なくされた。多くの生徒が進路選択を検討する夏休みを控えて、学校案内やポスターの作成、ホームページや動画の制作を急いでいる。
 6月末までには、技術専門校職員が県内全高校を訪ねてPRする計画。県内3会場で高校教員向け説明会も開催したい考えで、県職業能力開発課の担当者は「高校側にどのくらい興味を持ってもらえているかは未知数だが、学風や伝統をつくるのは1期生。何としても優秀な人材を集めたい」と話す。
 県は、短期大学校を「生産現場のリーダーを育成する実学の府」と位置付け、地元経済界の意見を取り入れながら育成体制を練ってきた。現場主義に徹した人材育成や社会の変化に対応できる能力の習得などを教育方針に掲げている。20年度当初予算には、建築工事費など42億700万円を充当した。

 <メモ>静岡県立工科短期大学校 県立の3技術専門校(浜松、清水、沼津)のうち、清水と沼津を統合して新設する工科短期大学校。2年制で、静岡と沼津の2キャンパスを設ける。静岡は建て替え、沼津は既存施設を活用する。ものづくり人材のサポート拠点を設置し、在職者・離転職者支援も展開する計画。浜松技術専門校は設備技術科を新設した上で継続する。

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