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ヤマハ、8年ぶり減収減益 コロナや為替影響 20年3月期

(2020/5/27 08:30)

 ヤマハが26日発表した2020年3月期連結決算は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う楽器などの販売減や円高による為替影響で8年ぶりの減収減益となった。21年3月期の業績予想は未定とした。
 売上収益は前期比4・6%減の4142億2700万円で3年ぶりの減収。税引前利益は16・4%減の472億2500万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は14・2%減の346億2100万円だった。
 売上収益へのマイナス影響は新型コロナが137億円、為替が131億円。中国など海外工場の操業停止と音楽教室や各種イベントの休講・中止による損失は約14億円とした。
 楽器事業の売上収益は3・6%減の2693億7100万円。アコースティックピアノが楽器店休業などの影響で国内や北米で落ち込んだ。一方、小型・軽量楽器として電子商取引(EC)販売の比率が高いギターは全地域で、電子楽器は海外で好調だった。
 音響機器事業の売上収益は4・8%減の1143億9200万円。業務用は納入が想定通り進んだ国内を中心に売り上げを伸ばしたが、オーディオ機器が海外で苦戦した。

 ■海外市場の回復期待
 ヤマハの川瀬忍常務執行役は26日、浜松市内で開いた2020年3月期の決算発表記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月の売上収益が前年同月比3割減になるとの見通しを明らかにした。一方、感染状況が比較的落ち着いた中国について「経済が動き始め、諸外国の中で一番早く回復するのでは」と述べ、中国を中心とした海外市場の回復に期待感を示した。
 同社によると、新型コロナのまん延でイベントやライブの中止が相次ぎ、4月以降はプロ用の大型音響機器の販売が各国で落ち込んだ。吹奏楽など学校の部活動自粛の継続で、国内を中心に管楽器販売も低迷している。
 海外の生産拠点では26日時点でインドとインドネシアの工場が稼働を停止している。
 ただ、ギターや小型の電子キーボードをはじめ、家庭で使えるモニタースピーカーや録音機器は国内外で堅調に推移。在宅勤務の推奨で会議用スピーカーは国内で売り上げを伸ばしているという。
 川瀬常務は「先行き不透明な部分も多いが、市場の売れる商品を見極めて(戦略を)変えていきたい」と語った。

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