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スズキ、11年ぶり減収減益 20年3月期、インド停滞

(2020/5/27 07:52)
スズキの国内外主要生産拠点の操業状況
スズキの国内外主要生産拠点の操業状況

 スズキが26日発表した2020年3月期連結決算は、主力のインド市場の長期停滞や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国内外の生産販売減で、リーマン・ショック後の09年3月期以来11年ぶりの減収減益となった。21年3月期の業績予想は新型コロナ関連の影響の算定が困難なため未定とし、今後5年間の中期経営計画の公表も見送った。
 売上高は前期比9・9%減の3兆4884億円で減収は3年ぶり。営業利益は33・7%減の2151億円、経常利益は35・3%減の2454億円、純利益は24・9%減の1342億円だった。3月の新型コロナ関連での販売減は営業利益を128億円押し下げた。
 四輪車事業の売上高は10・6%減の3兆1574億円。海外と国内を合わせた四輪生産は12・6%減の296万7千台、販売は14・3%減の285万2千台といずれも減少した。3月下旬から全土で工場が停止したインドの生産は14・6%減。市場低迷が続くパキスタンも苦戦した。国内生産は完成検査態勢強化に伴う減産や消費増税の影響で6・6%減少した。
 二輪車事業の売上高は4・9%減の2426億円、マリン事業は884億円で5・4%増加した。

 ■スズキ生産、販売挽回へ コロナ禍、戦略見直し
 新型コロナウイルスの世界的感染拡大で3月末以降、主力のインドなど国内外の主要生産拠点が一時停止したスズキ。鈴木俊宏社長と鈴木修会長は26日、電話形式で行った2020年3月期の決算発表で、インドでシェア50%以上、日本国内で軽自動車シェア30%維持を目標に掲げ、生産、販売両面で挽回に努める姿勢を明示した。一方、7月に予定していたインド西部グジャラート第3工場の稼働開始は遅らせるとした。
 俊宏社長はコロナ禍での社会の変化を踏まえ、オンライン販売の強化に意欲を示した。米国でカーシェアリング需要が急減した事例を挙げ、「次世代自動車についても衛生面を強化したシステムにするなど、新たな発想を加えていかねばならない。販売店だけでなく工場、本社の在り方も見直す」と強調した。
 全世界の市場回復時期の見極めは「非常に難しい」とも述べ、国内外での部品の安定確保に向け、2社に分散発注するなどのリスク対策が必要とした。
 修会長はインドの状況を「大変な危機」と表現。全工場が25日までに稼働を再開したことに触れ、同国販売店3千店のうち、開業できている2千店で販売強化に努めるとした。日本国内は6月に6万台の生産を計画していると明かし、「全社一丸でピンチに挑み、4~6月の状況を9月までに挽回していく」と語った。

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