静岡新聞NEWS

ミカン取扱量3割減 ひょう被害打撃で不作 JA19年販売終了

(2020/4/11 08:12)
ひょう被害があり、苦しいシーズンだった=2019年11月、浜松市北区
ひょう被害があり、苦しいシーズンだった=2019年11月、浜松市北区
静岡県内産ミカンの取扱量と平均単価(JA静岡経済連)
静岡県内産ミカンの取扱量と平均単価(JA静岡経済連)

 2019年シーズンの静岡県内産ミカンの販売が終了した。JA静岡経済連によると、主産地の県西部で11月に発生したひょう被害が大打撃となり、取扱量は前年比3割減と記録的な不作となった。単価も振るわず、全体販売額は過去10年で最低となる見通しだ。
 「収穫直前のひょう被害で約半分が出荷できなくなった。自然相手とはいえ、こんなことは前代未聞だ」。浜松市北区三ケ日町のある生産者は厳しかった今シーズンをこう振り返った。
 経済連によると、3月末までの取扱量は前年最終比27・2%減の3万7127トン、1キロ当たり平均単価は5・5%高(15円高)の286円。全体の販売額は23・2%減の106億1832万円と大幅に落ち込んだ。
 19年シーズンは全県的に生産量が少ない裏年だったことに加え、局地的なひょう被害で果実が傷ついたり、出荷できなくなったりした。価格面では、本県産のシェアが高まる年明け以降に、他産地の出荷量が例年より多く、本県産の相場が想定よりも上がらなかった。
 ミカンは気象条件に影響されやすいだけに、地球温暖化や昨年の台風被害など毎年のように天候に振り回される事態に、生産現場は危機感を募らせているという。県内では高温に耐性のある品種の育成・普及などにも取り組んでいる最中。同経済連は「来シーズンは、さらに高品質で安定した出荷ができるよう指導を強化していきたい」(柑橘果樹課)と話す。

静岡経済の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿