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静岡空港、民営化1年 搭乗者数伸長も一転苦境に 終息後攻勢へ

(2020/3/30 07:36)
民営化から1周年を迎える静岡空港。新型コロナウイルス終息後の反転攻勢に期待がかかる=25日、静岡空港
民営化から1周年を迎える静岡空港。新型コロナウイルス終息後の反転攻勢に期待がかかる=25日、静岡空港

 静岡空港の運営権が、静岡県から三菱地所と東急電鉄が経営参画した富士山静岡空港株式会社(牧之原市)に譲渡されてから、4月1日で1年になる。民営化で路線開拓や環境整備を積極的に進め、搭乗者数を順調に伸ばしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で一転、国際線運航ゼロの苦境に陥っている。新型コロナ終息後を見据え、利用促進に向けた戦略を練る。
 空港会社は2019年4月、ターミナルビルの運営や着陸料設定などの業務を県から引き継いだ。航空機の給油タンクを増設して新規就航の受け入れ環境を整備し、空港アクセスバスの拡充、大井川鉄道の蒸気機関車(SL)観光と組み合わせた「富士山周遊フライト」を実施した。
 県の高橋孝夫文化・観光部理事(観光・空港担当)は「収支面を含めた総合的な評価はこれから」としながらも、「民間のノウハウと意思決定の速さを生かした経営を着実に実践している」と指摘する。
 静岡空港の19年度の搭乗者数は2月末時点で71万8千人となり、18年度の71万4千人を上回った。19年の暦年(1~12月)では79万人を超え、年度目標の77万人の達成も期待された。だが、新型コロナ感染拡大で国際線10路線がすべて欠航・運休に追い込まれた。現在も3月末以降の夏ダイヤの見通しが立たず厳しい状況だが、同社は終息すれば旅行需要が急速に回復するとみる。
 同社の事業計画は、運営権譲渡から5年目の23年度に搭乗者数101万人、20年目の38年度に135万人の目標を掲げる。達成にはフジ・ドリーム・エアラインズなどと連携した国内就航先の拡充と、香港、タイ、ベトナムなどアジアを重点にした国際線の新規開拓の両方が不可欠だ。
 西村等社長は「静岡県観光の空の玄関口としての役割は大きい。コロナ終息後、V字回復させる」と反転攻勢の時を待つ。

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