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シェア屋台、学びの場 街のにぎわいにも一役 浜松中心街

(2020/3/26 18:30)
複数の店舗が集まるシェア屋台スペース。出店者同士が学び合う場にもなっている=2月上旬、浜松市中区神明町の「肴町little」
複数の店舗が集まるシェア屋台スペース。出店者同士が学び合う場にもなっている=2月上旬、浜松市中区神明町の「肴町little」

 浜松市の中心街の一角、中区神明町の路地裏のガレージに、飲食のスモールビジネスを応援するシェア屋台スペースがある。曜日や時間帯によって店が変わる「肴町Little(リトル)」。新型コロナウイルスの感染防止に配慮しながら、開店試験や副業などさまざまな目的を持つ出店者が集まり、互いに学び合う場にもなっている。
 ラーメン、点心とワイン、インドカレー、紅茶専門店の4店舗が出店し、3月からはおでん屋が期間限定で加わった。各店舗はそれぞれの屋台で調理し、客は好みの屋台で注文する。場所を提供するのは、老朽化ビルの再活用などを通じて中心市街地の活性化に取り組む丸八不動産(同市中区)。小さな規模から飲食業を始められる環境を整え、人通りが少なくなった地域のにぎわいづくりに貢献しようと、2018年から事業として始めた。
 供用冷蔵やシンクなどの設備は丸八不動産が用意。出店者は初期費用を抑えることができ、月3万円の家賃と出店時間に応じた光熱費という手頃な経費も魅力だと、出店者は口をそろえる。
 インドカレーを販売する桐田和昭さん(32)=同市東区=は、将来的に自分の店を構える予定で、今はメニュー開発などを進めながら顧客の獲得や資金調達にいそしむ。桐田さんにとって大きな存在は、ラーメンを提供する熊谷竜也さん(41)=同市東区=。これまでラーメン店の出店経験があり、ステップアップを目指す熊谷さんから「店舗運営や食材管理など学ぶことが多く、勉強になる」と話す。
 出店者同士でカレーヌードルなどのコラボ商品を開発したり、他店の客との接点から新たな顧客獲得につながったりと、相乗効果も出始めた。丸八不動産の高林健太課長(35)は「シェアの概念を取り入れた不動産活用は今後多くの分野で広がるはず。出店者がシェア屋台を“卒業”し、新たなステージへ進むことが目下の目標」と意気込む。
 

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