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ブラック企業の対策伝授 民間団体や労働局、学生向けに出前講座

(2020/3/25 09:30)
ワークルールが実施した労働法の出前講座=2月中旬、静岡市葵区の県立静岡商業高
ワークルールが実施した労働法の出前講座=2月中旬、静岡市葵区の県立静岡商業高

 就職やアルバイトでこれから社会に出る若者に労働ルールの理解を深めてもらおうと、民間団体や静岡労働局が出前講座や啓発活動を行っている。職場でのトラブル防止や労働条件が劣悪な「ブラック企業」の見極めにつなげてもらう考えだ。
 「働き始める際には必ず、労働契約を交わします。契約書はトラブルが生じた時にとても重要。絶対に捨てないで」。2月中旬、県立静岡商業高で開かれた労働法に関する講座で、社会保険労務士の初世真紀子さん(静岡市)が卒業を控えた3年生に呼び掛けた。
 同講座は人材サービス、アウトソーシングの社会貢献事業を担う一般社団法人ワークルール(同市)の主催。社会に出る学生に正しい知識を備えてもらおうと、全国の高校や大学で出前講座を開き、時間外労働や有給休暇制度などを伝えている。
 実施の背景にあるのが、残業代の未払いや退職したくても辞められないなど「ブラック企業」への関心の高まり。講座は、退職やアルバイトを辞めたいと考えた時の対応にも触れ、由比藤準治事務局長は「働く人には権利だけでなく職務遂行の義務がある。正しい知識を備え、トラブル対処につなげてほしい」と話す。
 静岡労働局は、大学生に「ブラックアルバイト」への警戒を促す。4月から県内全大学でチラシを配布するなどして啓発活動を始める。アルバイトに就く際の労働条件確認の重要性をPRするほか、無理なシフト変更や長時間労働、退職を申し出た際の不当な引き留めなど、トラブルの際は最寄りの労働基準監督署へ相談するよう呼び掛ける。

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