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静岡産「ガチャ」に熱視線♡ SNSで反響、新たな模型文化に

(2020/3/23 09:33)
トイズキャビンが製造したバス降車ボタンのキーチェーン、「仕事猫」やスズキ・スイフトスポーツのフィギュア=2月下旬、静岡市葵区
トイズキャビンが製造したバス降車ボタンのキーチェーン、「仕事猫」やスズキ・スイフトスポーツのフィギュア=2月下旬、静岡市葵区

 「ガチャガチャ」などと呼ばれるカプセルトイ市場が活況の中、静岡市葵区のメーカー「トイズキャビン」が独自性の高い商品を相次いで発売し、ツイッターなどのSNS(会員制交流サイト)で人気を集めている。
 昨年11月、仕事の理不尽さや「あるある」を体現するインターネット発のキャラクター「仕事猫」のフィギュアを発売すると、約1週間で完売。異例の3次生産と第2弾発売が決まった。山西秀晃代表(50)は約1年前に原案者のイラストレーターくまみねさんに使用許可を依頼。同キャラクター初のグッズ化だったことで、大きな反響を呼んだ。
 今年2月発売のバス降車ボタンを模したキーチェーンも1週間で市場から消えた。「押すのを我慢していたボタンを押し放題」と、幅広い世代に意外性が受けた。反響を受けて音声付きの第2弾を6月に発売予定という。
 山西さんは市内の模型メーカー勤務を経て2017年に起業。現在は社員の佐名木雄太さん(29)らと3人で企画、製造、販売を担う。山西さんは「プラモデルは市場が縮小している。懐かしくて高いものになってしまった」と現状を捉える。近年の顧客ニーズに応えようと、多忙なミドル世代をターゲットにカプセルサイズの精巧な車のフィギュアも製造する。「僕には静岡の模型文化が染みついている。ニッチだが確実に売れる商品を作り続け、生き残るしかない」と力を込める。

 <メモ>プラモデルの生産額は2018年時点で、200億円台を推移する一方、カプセルトイは近年大人向けアイテムの登場やSNSの普及で売れ行きが伸び、市場規模は300億円を超えた。シェアの大半を大手が占める中、全国30社以上から発売される月250~300もの新製品が限られた売り場を競い合う。トイズキャビンの山西代表は「生産コストが高い上に、テーマと品質がニーズに合わないと売れない」と話す。

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