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自粛でも熱い、若者で沸く熱海 「こんなご時世に…」関係者感謝

(2020/3/22 13:00)
若者を中心に大勢の観光客でにぎわう平和通り商店街=21日午前、熱海市田原本町
若者を中心に大勢の観光客でにぎわう平和通り商店街=21日午前、熱海市田原本町

 新型コロナウイルスの影響で、各地の観光地が自粛ムードに苦しむ中、熱海市の市街地は首都圏から訪れる若者でにぎわいを見せている。特にテレビ番組などで紹介されたスイーツ店や飲食店には長蛇の列ができ、1時間以上待つ人も。宿泊予約は入りにくい状況だが、観光関係者からは「こんなご時世に来てくれてありがたい」と感謝の声が聞かれる。
 3連休中日の21日、JR熱海駅前の平和通り商店街では午前から飲食店や土産物店をはしごする若者グループが目立った。友人3人と訪れた東京都世田谷区の大学生(20)は「外出を控えた方がいいのかもしれないけど、退屈な日常から抜け出したかった」と語った。旅先に熱海を選んだのは「テレビで見たお店に行きたかったから」
 情報番組やバラエティー番組などの露出が増えている同市は、年間110本ほどのロケを支援している。人気アイドルが出演した番組の放送後にはロケ地を訪ねるファンも多いという。新型コロナによる自粛ムードが本格化した3月以降もロケは順調に行われ、月末までにあと4本予定されているという。
 市メディアプロモーション戦略室の山田久貴さんは「番組を通じて『熱海は面白い』というイメージが広まってきた。若者がそれをSNSで拡散し、番組を見なかった人の旅行意欲も刺激してくれているのでは」とみる。
 ただ、若者1人当たりの観光消費額は中高年層に比べて低いのが実情。首都圏に近いだけに宿泊せずに日帰りのケースも多い。ある土産店の店主(60)は「街はにぎやかだが、売り上げは通常より4割減。ぜいたくは言えないが、やっぱり厳しい」とこぼした。

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