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スルガ銀行、業績上方修正 3月期予想、実質与信費用が減少

(2020/2/15 13:00)

 スルガ銀行は14日、2020年3月期の連結業績予想について、経常利益を19年11月の前回公表時に比べ32・6%増の305億円、純利益を35・4%増の210億円にいずれも上方修正した。貸出金利息が上回り、実質与信費用が50億円減少する見通しとなったことが起因した。経常収益は0・8%増の1175億円を見込む。
 同日発表した2019年4~12月期連結決算は、貸出金残高の減少で経常収益が前年同期比16・1%減の914億7200万円だったが、経常損益、純損益ともに黒字転換し、第3四半期としては2年ぶりの増益となった。経常損益は前年同期789億100万円の赤字から、289億2800万円の黒字、純損益は961億6500万円の赤字から194億5400万円の黒字となった。
 単体の業務粗利益は前年同期比20・5%減の622億700万円で、コア業務純益は31・3%減の290億5800万円。貸出金残高(期中平均)は12・7%減の2兆7007億円。金融庁の処分などで積極的な営業を控えたことに伴い、収益の柱である個人ローン実行額(単体)が前年同期比303億円減の34億円にとどまったことが影響した。
 預金残高(期末残高)は3兆1489億円で、前年度末比で167億円の減少。減少幅は1~3月の630億円、4~6月の238億円と推移し、鈍化傾向にある。

 ■創業家との関係、完全解消 全融資回収
 スルガ銀行は14日、創業家ファミリー企業に対する融資金全額を回収したと発表した。2019年10月には創業家が保有する全株式を家電量販大手のノジマに譲渡し資本関係を解消している。融資金の全額回収に伴い、名実ともに創業家との関係解消を完了した。
 創業家関連融資残高は19年9月末で約433億円だった。創業家が保有する株式や不動産の売却を進め、19年12月末には約414億円減の18億円に圧縮。今月に入って回収を終えた。回収完了に伴い、貸倒引当金134億円を19年12月期で取り崩した。
 スルガ銀の広報担当者は「シェアハウス関連融資などの原因となった企業風土に影響を与えた創業家との関係完全解消で、業務改善に向けて再出発ができる」とコメントした。
 一方、シェアハウス関連融資は条件変更に伴う延滞解消や債権者区分の見直しに伴い、貸倒引当金は1331億円。保全額は911億円で保全率91・79%となった。

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