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浜名湖のり、地域団体商標に登録 ブランド化、販路拡大へ弾み

(2020/2/8 08:09)
浜名湖のノリ養殖場。「浜名湖のり」の地域団体商標登録を機に、関係団体はブランド化を目指す(遠州食品加工業協同組合提供)
浜名湖のノリ養殖場。「浜名湖のり」の地域団体商標登録を機に、関係団体はブランド化を目指す(遠州食品加工業協同組合提供)
浜名湖のノリ生産量
浜名湖のノリ生産量

 浜名漁協(浜松市西区)と遠州食品加工業協同組合(同市東区)は7日、特産の「浜名湖のり」が特許庁の地域団体商標に登録されたと発表した。今年は1820年に浜名湖でノリの養殖が始まってから200年という節目。近年落ち込む生産量の回復を目指すとともに、登録を追い風に200周年記念事業を展開し、販路拡大とブランド化を図る。
 浜名湖で養殖するのは主にアオノリで、滑らかな口当たりと豊かな磯の香り、深い緑色が特徴。生ノリや加工品として流通し、クロノリと混ぜて乾燥させた板ノリにも使用する。県西部の29社でつくる同協同組合は菓子や練り物などの加工品を開発し、ご当地グルメとして「浜名湖のりうどん」の普及に取り組んでいる。知名度向上に向け、浜名漁協と2018年8月に地域団体商標に出願し、今年1月30日付で登録された。
 協同組合の岡安俊成組合長は「多くの人に味わってもらうため関連商品をさらに増やしたい」と意気込む。200周年事業として浜名湖のりの取扱店舗を紹介するホームページを開設し、PR用ののぼり旗とパンフレットを製作。各地でイベントを開くという。
 ただ、数年前まで年間800トンを超えていた生産量(生ノリ換算)は2015年度に過去最少の385トンに減少。17年度は527トン、18年度は449トンと低迷している。
 アオノリは水温が20度を下回らないと、生育が進まない。浜名湖の収穫期は「11月から翌年4月まで」とされてきたが、浜名漁協の河合和弘組合長は「収穫がずれ込み、年が明けないと競りが開けない」と指摘する。
 現在の養殖業者は48軒。19年度から養殖場を防護網で囲い、クロダイやセイゴなど魚による食害を防ぐ対策を始めた。食害は目に見えて減り、増産が期待されるという。

 <メモ>地域団体商標 地域名と商品名を組み合わせた商標登録制度。地域経済の活性化などを目的に2006年に始まった。2月7日時点で全国677件が有効登録されている。県内では「浜名湖うなぎ」「三ケ日みかん」「駿河湾桜えび」「川根茶」「沼津ひもの」「稲取キンメ」などが登録され、「浜名湖のり」で27件目になった。

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