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大井川漁業者、サクラエビ漁の自主規制緩和提案 反対強く見送り

(2020/2/8 07:52)

 静岡県内のサクラエビ漁業者でつくる「県桜えび漁業組合」が7日、静岡市清水区の由比港漁協で開いた非公開の役員会で、2018年の秋漁から導入した自主規制に対し、所属する大井川地区(焼津市)の一部の役員が操業隻数や投網時間の緩和を提案したことが関係者への取材で分かった。由比、蒲原両地区(静岡市清水区)の役員らは同意せず、提案は見送られた。
 同組合は20日に再度会合を持ち、春漁の漁期や具体的な自主規制の内容を詰めるが、緩和を求める大井川との調整は難航する可能性も残る。役員会では11~13日の間に駿河湾で資源調査を行うことを決定。資源量の状況を受け、19日に有識者による情報連絡会を開き、春漁の見通しなどを協議する。
 複数の出席者によると大井川の役員の提案は、主に(1)自主規制で定めた「投網時間10分以内」の30分への延長(2)1回の出漁で操業できる隻数(40隻)の緩和-の2点。
 出席者の1人は「由比、蒲原と大井川では漁や資源に対する考え方が根本的に異なる」と指摘。昨年の春漁と秋漁でも、大井川の役員は「生活のため」などの理由で積極的に出漁して水揚げしたいと訴えていた。資源回復を優先し、規制緩和に慎重姿勢の由比、蒲原の漁業者との認識の違いが改めて浮き彫りになった。
 関係者によると、今のところ、サクラエビの主な産卵場とされる富士川沖から興津川沖までの駿河湾奥部は引き続き禁漁区にするとみられる。水揚げ量の上限設定のほか、投網時間と操業隻数の制限など従来の規制を維持する方向だ。

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