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浜名湖アサリの水揚げ最低 不漁4年連続、潮干狩り影響にも懸念

(2020/1/21 08:36)
浜名湖特産のアサリだが、2019年の水揚げは過去最低を更新した=同年2月上旬、浜松市西区
浜名湖特産のアサリだが、2019年の水揚げは過去最低を更新した=同年2月上旬、浜松市西区
浜名湖アサリ漁獲量
浜名湖アサリ漁獲量

 浜名湖特産のアサリの不漁が深刻化している。2019年の漁獲量は872トンで前年から半減し、過去最低だったことが20日、浜名漁協(浜松市西区)への取材で分かった。16年のアサリ大量死から続く不漁は4年連続。浜名漁協や県水産技術研究所浜名湖分場(同区)は資源回復策を急ぐが、漁業だけでなく観光潮干狩りへの影響も懸念されている。

 「アサリの水揚げはずっと低調。漁へ出る人も減っている」。同区の50代の男性漁師は声を落とす。
 浜名湖のアサリは年平均3400トン前後の水揚げを記録してきたが、貝の窒息死につながる海藻のアオサが大量発生した16年は1901トンに激減。翌17年は968トンで、統計の残る1982年以降初めて1千トンを下回った。2019年は2年ぶりに過去最低を更新し、豊漁だった10年前の約7分の1の水準にまで落ち込んだ。
 同分場の小泉康二上席研究員は「資源量が回復していない上、夏の高水温や相次いだ台風の影響でアサリが弱って死んだ可能性がある」と指摘する。
 浜名漁協は漁獲量の制限と禁漁区域を設けるとともに、県と一緒に稚貝放流や母貝育成、保護柵設置などに取り組んでいる。河合和弘組合長は「資源量が増えるよう引き続き対策を進める」と力を込めるが、いずれの対策も緒に就いたばかりで急速な回復につながるかは未知数だ。
 アサリの不漁で近年、中止や限定実施が続く潮干狩りについても「現状では20年も開催が難しいのでは」(地元観光業者)との声が上がっている。

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