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遠鉄、電子乗車券をスマホアプリで 浜松の観光誘客へ期待

(2020/1/11 08:17)
「遠鉄ぶらりきっぷ」の電子チケット画面。アプリから購入できる
「遠鉄ぶらりきっぷ」の電子チケット画面。アプリから購入できる

 遠州鉄道(浜松市中区)が、スマートフォンのアプリを使った次世代移動サービス「MaaS(マース)」の実証実験に参画している。小田急電鉄(東京)が提供するアプリ「EMot(エモット)」を通じて企画乗車券などを販売。利用実績はまだ少ないが、浜松地域への誘客につながるとみて、本格導入に期待を掛ける。
 アプリは小田急が開発した共通データ基盤を活用する。複合経路検索と電子チケット発行の二つの機能で、利用者の移動の利便性を高める。経路検索は、鉄道やバスをはじめ、タクシーやシェアサイクルなどを組み合わせた目的地までの行き方、運賃などが分かる。
 電子チケットは、電車・バス1日乗車券「遠鉄ぶらりきっぷ」など企画乗車券6種類をアプリから購入できる。決済はキャッシュレスで、改札などでスマートフォンの画面を見せて乗車する。
 交通機関にとどまらず、観光や体験に活用できるのも特徴。2月に浜松市中区の中心街で開催する食べ歩きイベント「はままつスマぐるウイーク」のチケットも販売する。
 小田急も1月6日、神奈川県の箱根エリアで使える「デジタル箱根フリーパス」の販売を開始した。アプリのダウンロード数は昨年10月の開始時から12月末までに約5千にとどまるが、国内外の観光客に人気が高い箱根が加わったことで、認知度向上が見込まれる。
 遠鉄としては、首都圏を地盤とする小田急のアプリを通じた浜松地域の情報発信も参画の狙い。ICT推進課の山内大輔課長は「グループの宿泊施設、遊園地などでも活用したい。外国人観光客も含めた交流人口の拡大に寄与できるのではないか」と期待する。

 ■最新動向を紹介 2月18日 浜松でシンポ
 遠州鉄道と小田急電鉄は2月18日午後1時半から、国内外のMaaS(マース)の最新動向を紹介するシンポジウムを浜松市中区旭町のえんてつホールで開く。「地方都市におけるMaaSの今後の展開」をテーマに、両社の取り組みを解説する。国土交通省総合政策局モビリティサービス推進課長の重田裕彦氏、計量計画研究所理事の牧村和彦氏らが講演し、パネル討論する。入場無料。定員は先着300人。問い合わせは遠州鉄道ICT推進課<電053(454)2231>へ。

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