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ウナギ稚魚、漁獲改善 静岡県内序盤、不漁前期の4倍

(2020/1/7 07:44)
12月1日に解禁された静岡県内のシラスウナギ漁。12月の水揚げ量は前年の約4倍に増えた=2019年12月、浜松市南区の天竜川河口
12月1日に解禁された静岡県内のシラスウナギ漁。12月の水揚げ量は前年の約4倍に増えた=2019年12月、浜松市南区の天竜川河口

 シラスウナギ漁が解禁された2019年12月の静岡県内採捕量は153・0キロで、不漁だった前年同月の38・8キロの約4倍に増えたことが6日、養殖団体への取材で分かった。シラスウナギは絶滅が危惧されるニホンウナギの稚魚。漁盛期は2月以降に迎えるが、水産庁によると、国内採捕量が過去最低だった前年漁期に比べて全国的に状況は持ち直しているという。
 県内の漁期は12月1日から翌年4月30日まで。今期漁は19団体の925人が県から特別採捕の許可を受けた。浜松市天竜川しらす鰻採捕組合(南区)の村井良組合長は「過去2年の漁期序盤に比べると、多少は上向いている。今期漁は解禁直後からシラスウナギの姿を確認できた」と胸をなで下ろす。
 県内最大の養殖団体「浜名湖養魚漁協」(同市西区)の担当者も「出足は良かった。この状態が漁期いっぱい続いてほしい」と期待する。漁獲状況に応じて調整する1キロ当たりの取引価格は漁解禁直後から、税込み110万円のまま変わっていない。
 シラスウナギ漁は本県など回遊する24都府県で行われている。水産庁によると、月別の国内採捕量はまとめていないが、19年12月は全国的に水揚げが前年同期より回復傾向にあった。日本の養殖業者が稚魚を輸入する中国でも、一定量が採れているとみられている。
 ニホンウナギは日本から約2千キロ南のマリアナ諸島付近で産卵し、ふ化した稚魚は黒潮に乗って日本沿岸や東アジアにたどり着く。前年漁期の県内採捕量は過去2番目に少ない479キロ、国内採捕量は6年ぶりに過去最低を更新する3・7トンだった。

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