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中部横断道開通 静岡県の経済効果、年182億円

(2019/11/9 07:46)
中部横断自動車道の整備状況
中部横断自動車道の整備状況

 静岡、山梨両県で整備が進む中部横断自動車道新清水ジャンクション(JCT)-増穂インターチェンジ(IC)間の開通による経済波及効果について、静岡県の実質所得変化が年間182億円、山梨県は135億円、長野県は17億円となり、3県の中で本県への経済効果が最も大きくなるとの分析結果を8日、山梨大と山梨経済同友会が発表した。
 同大などによると、静岡県への経済効果は開通で輸送機械や化学製品の生産が活発化して大きく伸びると推測。1世帯当たり年間1万3100円の所得増加が見込めると算出した。静岡県の産業生産額も開通で年間550億円増え、3県で最大の恩恵を受けるとした。
 一方、開通による経済効果の総額は、全国で8850億円に上るとし、整備にかかる総費用6345億円を上回る見通しだという。山梨、静岡県間の交通量は未開通時と比べ、貨物が30%超、旅客は34~40%程度増えるとの予測も明らかにした。
 同大の武藤慎一准教授は「リニア中央新幹線が開通すると(都市部に人や金が吸い上げられる)ストロー効果が懸念される」と指摘。その上で「中部横断道が開通すれば(静岡、山梨の)縦軸の経済圏ができ、対抗できる」と強調した。
 中部横断道の未開通区間のうち、山梨県内の富沢IC-南部IC間(6・7キロ)が17日に開通する。同区間の完成で新東名高速道路新清水JCTと中央自動車道を結ぶ延長74キロのうち8割強の61キロが供用されることになる。残る南部IC-下部温泉早川IC間(13・2キロ)開通は20年内の予定。

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