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待望の再開でファン舌鼓 由比・サクラエビの「浜のかきあげや」

(2019/10/6 07:43)
店の前には開店前から行列ができた=5日午前、静岡市清水区の由比漁港
店の前には開店前から行列ができた=5日午前、静岡市清水区の由比漁港

 駿河湾産サクラエビの記録的不漁で2018年11月から休業していた由比港漁協(静岡市清水区、宮原淳一組合長)の直営店「浜のかきあげや」が5日、営業を再開した。大勢の来店者が訪れ、新鮮な生サクラエビによるどんぶりやかき揚げに舌鼓を打った。
 午前10時の営業開始を前に長蛇の列ができた。家族で訪れた男子児童(10)=同市駿河区=は生のサクラエビとシラスのどんぶりを注文。「ぷちぷちしておいしい」と初めて食べた味に笑みがこぼれた。漁協担当者は「再開を待っていてくれたファンに応えることができてうれしい。安定供給を目指したい」と意気込んだ。
 仕入れ値が高騰し、どんぶりの価格は千円とこれまでより200円値上げした。年内の営業は土日・祝日のみで、午前10時~午後3時。年明け以降は秋漁の操業状況から判断する。

 ■駿河湾産 根強い支持
 「駿河湾産には絶対の安心感」―。5日営業を再開した由比港漁協の直営店「浜のかきあげや」。県内外の客からは安価な台湾産よりも駿河湾産にこだわる声が相次ぎ、根強いブランド力を改めて示した。
 孫と来店した女性(62)=富士宮市=は「(駿河湾産は)高くても安心できる。子どもには地元産を食べさせたい」と新鮮なサクラエビを頰張った。
 記録的不漁と価格の高騰で駿河湾産のマーケットが縮小する一方、安価で安定供給が見込める台湾産が市場に大量に流入。ただ、70代主婦=静岡市駿河区=は「台湾産がスーパーに並んでいるのを見るが食べようとは思わない」。品質や安全を重視するという。
 定期的にサクラエビを食べるという男性(62)=愛知県阿久比町=も「産地にこだわりたい」。さらに地元産への信頼を強調し「駿河湾産というブランドを守るために、漁業者は価値を再認識して資源管理に取り組んで」と激励した。
 漁協の宮原淳一組合長は「駿河湾産が消費者から絶大な信頼を得ていることを改めて認識した。ブランド力を維持するために業界全体で資源回復と付加価値の向上を図る」と語った。

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