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無料露天風呂が月末に閉鎖 松崎・赤井浜温泉、存続求める声

(2019/8/4 08:03)
8月末で閉鎖が決まった無料露天風呂「赤井浜温泉」。駿河湾を望める“秘湯”は観光客から人気を集める=2日、松崎町雲見
8月末で閉鎖が決まった無料露天風呂「赤井浜温泉」。駿河湾を望める“秘湯”は観光客から人気を集める=2日、松崎町雲見

 松崎町雲見の無料露天風呂「赤井浜温泉」が8月末で閉鎖することが、3日までの関係者への取材で分かった。同露天風呂は地元の温泉供給会社「三浦温泉」がくみ上げて無料開放しているが、維持管理費が負担となり事業継続が難しい状況。ただ、露天風呂は町の観光スポットで、観光事業者からは存続を求める声が上がっている。
 赤井浜温泉は1960年ごろ、地元の漁協が住民向けの入浴施設として掘った。駿河湾を一望できる“秘湯”として知られ、海水浴やツーリングで訪れた観光客からも人気を集めている。
 伊豆半島が観光ブームに沸いた70年代、町内では温泉需要が上昇。同社は当時、源泉を3基ほど所有していたが、民宿などの増加で源泉量が不足。供給量を補完するため同社が赤井浜温泉を雲見区から有償で借り受け、各民宿などに配給していた。
 しかし、平成の約30年間で町の高齢化や観光客数減少が進み、民宿はピーク時と比べて半数以下まで減少。温泉需要低下で赤井浜温泉の配給は取りやめ、露天風呂にためるだけになっていた。
 同社の大石栄子社長は「(赤井浜露天風呂は)観光振興に欠かせない。公益性が高く維持してきたが、温泉利用者増加が見込めない状況下で利益が出ない事業を続ける余裕はない」と打ち明ける。
 雲見観光協会は今後、会員らで会議を開き、露天風呂存続に向けて対策を協議していく方針。稲葉浩二会長は「泉質が良い赤井浜露天風呂を目当てで訪れる観光客もいる。地域の“資源財産”を守るためにも存続の糸口を探っていきたい」と話している。

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