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クラウンメロンの生産増強 今夏、浜松でも出荷開始

(2019/6/7 17:00)
8月以降の出荷に向け、クラウンメロンの苗を育てる静岡県温室農業協同組合浜松支所の御手洗平支所長=4日、浜松市東区
8月以降の出荷に向け、クラウンメロンの苗を育てる静岡県温室農業協同組合浜松支所の御手洗平支所長=4日、浜松市東区
静岡県特産クラウンメロン
静岡県特産クラウンメロン

 静岡県内特産の最高級品種として知られる「クラウンメロン」の出荷が8月から、浜松市で始まる。産地生き残りをかけ、県温室農業協同組合浜松支所(同市浜北区)が同農協クラウンメロン支所(袋井市)への編入統合を決め、「アローマメロン」から品種転換する。知名度と販路が広がり、加工品など関連商品も増えているクラウンメロン。県内の生産量は2割増え、ブランド力強化につながると期待される。
 クラウンメロンとアローマメロンはともに最高級のマスクメロン。栽培方法は同じだが、種が異なる。8月1日の出荷切り替えに向け、浜松支所の生産者は県内唯一の生産者団体であるクラウンメロン支所が改良を重ねた種で苗を栽培中。糖度や形状、皮の編み目模様など出荷基準も統一する。
 浜松支所の御手洗平支所長は「生産者の高齢化と後継者不足が進む中、ブランドが確立されてきたクラウンメロンへの転換を決めた」と話す。クラウンメロンは果汁たっぷりの上品な甘みと口の中でとろけるような食感、爽やかな香りが高く評価され、市場ではアローマメロンより高値で取引されている。
 クラウンメロン支所の生産者は袋井、掛川、磐田市と森町の約200人。浜松市の生産者42人が加わり、年間出荷量は31万ケース(1ケース6玉換算)から37万ケースに増える見通しだ。
 クラウンメロンは国内販売に加え、アジアや中東など海外市場を開拓している。クラウンメロン支所の担当者は「欧米進出も視野に入れ、生産量確保が必要。出荷が増えれば、市場での信頼度がさらに高まる」と統合の相乗効果を期待する。

 <メモ>静岡県西部のメロン栽培 温暖な気候と長い日照時間に恵まれ、全国有数の産地として知られる。大正時代にメロン栽培が始まり、ガラス温室を中心に通年で生産、出荷している。県温室農業協同組合は4支所あり、組合員数は合わせて412人。クラウンメロン支所以外の浜松、静南(掛川市)、磐田(磐田市)の3支所は現在、アローマメロンを栽培している。

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