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外国人材の戦力化探る 静岡で中部未来懇シンポジウム

(2019/6/5 07:45)
中部未来懇話会の定時総会であいさつする大石剛会長=4日午後、静岡市内
中部未来懇話会の定時総会であいさつする大石剛会長=4日午後、静岡市内
外国人材の受け入れをテーマに経営者らが登壇したパネル討議=4日午後、静岡市内
外国人材の受け入れをテーマに経営者らが登壇したパネル討議=4日午後、静岡市内

 静岡県中部地区の発展に向けた将来構想を提言する中部未来懇話会(会長・大石剛静岡新聞社・静岡放送社長)は4日、19年度総会と記念シンポジウムを静岡市内で開いた。人手不足の深刻化を背景に進む外国人材の受け入れ拡大をテーマに、基調講演やパネル討論を行い、戦力化に向けた課題や可能性を探った。
 4月の入管難民法改正に伴う新たな在留資格の創設を踏まえ、関西学院大の井口泰教授が企業や地域の受け入れ課題について語った。パネル討論は介護や農業、製造の現場で外国人材を雇用する経営者ら3氏が現場や今後の展望を紹介した。
 総会のあいさつで大石会長は「今後も地域の活性化へのヒントを探り、政策提言につなげたい」と話した。

 ■人材育成に挑む 経営者の取り組み紹介
 中部未来懇話会が4日開いた春季シンポジウムは、関西学院大の井口泰教授の基調講演に続いてパネル討論を行った。静岡県内で外国人材を雇用する経営者3氏が、受け入れ拡大の課題や戦力化に向けた挑戦について語った。
 天竜厚生会(浜松市)の山本たつ子理事長は、将来的に懸念される介護人材の担い手確保への対応策として研修生や経済連携協定(EPA)に基づく介護福祉士候補者、日系人らを起用してきた経緯を報告。自前の語学研修や資格取得支援の取り組みに触れ、「本人たちが来日した目標や夢を見失わないよう、雇用側の声掛けも重要」と語った。
 従業員の半数以上を外国人材が占める自動車用シート製造の平野ビニール工業(磐田市)の平野利直代表は、外国人材の管理職登用や正社員化を進めている状況を紹介し、「国籍問わず優秀な人材には積極的にキャリアアップの機会を」と強調した。技能実習生が借金を背負って来日するケースも指摘し、「送り出し機関の運営が適切かしっかり選定することが大事」とした。
 レタスなどの野菜を生産販売する鈴生(静岡市)の鈴木寿美子顧問は、農業規模の拡大とともに進めてきた技能実習生の登用が安定雇用につながっているとした。

講演する井口泰氏=4日午後、静岡市内
講演する井口泰氏=4日午後、静岡市内

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