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スズキ、200万台リコール 無資格検査発覚、特損800億円

(2019/4/13 07:23)
新たな不正の発覚について謝罪するスズキの鈴木俊宏社長(右)ら=12日夕、都内
新たな不正の発覚について謝罪するスズキの鈴木俊宏社長(右)ら=12日夕、都内
スズキ発表の骨子
スズキ発表の骨子

 スズキは12日、出荷前の自動車の排ガスや燃費の測定でデータの改ざんが見つかった問題で、弁護士らの外部調査を踏まえた報告書と再発防止策を国土交通省に提出した。無資格の検査担当者が単独で完成検査を行うなど新たな不正が発覚したため、同社は過去最大規模の約200万台のリコール(回収・無償修理)を国交省に届け出る方針を示した。
 同社で無資格検査が発覚するのは初めて。外部の指摘を受けて同社が調査した結果、2017年10月段階で湖西、相良、磐田の四輪3工場で無資格の検査補助者が監督者がいない状態で完成車の検査をした上、別の検査員の検査印を使用するなどの不正があったことが確認された。改ざんされた保管記録は数百枚に及ぶという。
 同3工場での出荷前の完成検査では、ブレーキの制動力が不十分でも合格とするなど、国の定めた方法を守らずに検査をしていたことも判明した。弁護士らの聞き取りでは、1981年から2019年1月にかけて不正があったという。
 こうした結果を踏まえ、同社は過去3年間に生産して初回の車検を終えていない全ての車をリコール対象にする。費用は約800億円を見込み、19年3月期決算に特別損失として計上する。
 燃費や排ガス測定の抜き取り検査では08年4月から18年9月にかけ、これまでの分を含め不適切な検査が8722台、測定データの改ざんが3710台(重複分を除くと計1万1070台)見つかった。
 12日、都内で記者会見した鈴木俊宏社長は「危機管理を怠り、深く反省している。お客さまの信頼を裏切る結果になり、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。報告書を受け取った国交省の奥田哲也自動車局長は「コンプライアンス意識への疑念を感じざるを得ない。法令に従い適切に完成検査を遂行してほしい」と指示した。

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