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音楽性 AIが判断 筑波大、ローランド技術開発

(2019/4/12 08:01)
コンピューターが演奏の類似性を理解する仕組み
コンピューターが演奏の類似性を理解する仕組み
AI技術を使い、自分の演奏を分析できるアプリ
AI技術を使い、自分の演奏を分析できるアプリ

 筑波大と電子楽器メーカーのローランド(浜松市北区)が11日までに、電子ピアノの演奏データから、人間が感じる演奏の違いを数値化できる人工知能(AI)技術を開発したと発表した。複数の演奏の類似性を比較することもでき、研究者は「自分と同じ音楽性を持つ人をインターネットで検索するサービスなどに応用できる」としている。
 ローランドが提供したデータで、山際伸一筑波大准教授、河原吉伸大阪大准教授(現九州大教授)が研究開発に当たった。人間は同じ曲の演奏を聞いても、音の伸ばし方や強弱の付け方などで違いを判断する。こうした感性がないコンピューターに演奏の違いを認識させるAI技術の開発を試みた。
 電子ピアノの演奏データに、音符に合わせて鍵盤を押す際の打鍵タイミング、打鍵の強さ、音の長さの情報が記録されることに着目。楽譜通りの基準データとユーザーが弾いたデータとの間の打鍵タイミングの差などを数値化し、複数の演奏が「どれだけ似ているか」を数値で表せるようにした。
 山際准教授は今後の展開として「究極的にはサイバー(電脳)空間でのピアノコンクールの自動採点も可能になる」と話す。
 ローランドは同技術を活用した新機能を自社の電子ピアノに連動する演奏支援アプリに追加した。演奏を分析し、即興的▽躍動的▽正統派-の3種類のピアニストにどれだけ近いかを表示する。広報担当者は「機能を検証し、AIを使った音楽や演奏の楽しみ方を考えていきたい」と話している。

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