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リニア準備工事着手 JR東海、静岡市に作業員宿舎

(2018/9/18 14:06)
準備工事のために資材が搬入された椹島宿舎建設予定地=18日午後0時半ごろ、静岡市葵区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
準備工事のために資材が搬入された椹島宿舎建設予定地=18日午後0時半ごろ、静岡市葵区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
作業員宿舎の建設予定地 リニア中央新幹線のルート
作業員宿舎の建設予定地 リニア中央新幹線のルート

 JR東海は18日、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事静岡工区(静岡市葵区)の準備工事に着手した。同工区の建設予定地近くに設ける作業員の宿舎建設を同日午後、開始。トンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、県や流域市町、利水団体との対立が続く中で、本体工事の準備を一歩前に進めた格好だ。
 宿舎は同区の椹島(さわらじま)、西俣、千石の3カ所に建設する。18日は椹島宿舎を建設する椹島ロッジ敷地内に、工事事務所として使うプレハブ小屋や看板の資材をトラックで搬入。作業員数人が設置作業を行う。3カ所はそれぞれ2019年春から20年半ばまでの完成を目指し、椹島はリニア工事終了後、地権者が観光施設として活用することを検討している。
 静岡工区は大井川の流量減少問題を巡るJR東海と地元との対立が影響し、沿線7都県で唯一の未着工区間となっている。同社は毎秒2トンと推定した減少量のうち、トンネル工事で発生した湧水1・3トンを導水路管で大井川に回復させ、残りは必要に応じて戻す対策を提案しているが、県や利水者はトンネル湧水全量を常時大井川に戻すよう求めて膠着(こうちゃく)状態が続いている。法的には本体工事に県や利水者の同意は必要ないため、JR東海は同意なしでの着工にも含みを持たせている。
 川勝平太知事は同日、報道陣に、JR東海側から事前に準備工事に関する話はなかったとし「その辺は良くない。地元の理解を大事にしてもらうことが必要だ。誠意のある形でないと世間の非難を浴びるのではと心配している」と述べた。

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