大井川河川敷に巨大な「盃」 芸術祭向け、作家と住民設置

 大井川鉄道の無人駅や周辺の集落で3月に開かれる「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭」に向けた作品の設置作業が24日、島田市川根町抜里の大井川河川敷で行われた。参加作家の小山真徳さん(39)=東京都=が竹を編んで作った巨大な杯のオブジェを、地元住民と協力して設置した。

大井川の河川敷に登場した巨大な杯のオブジェ=島田市川根町抜里
大井川の河川敷に登場した巨大な杯のオブジェ=島田市川根町抜里

 同芸術祭初参加となる小山さんの作品タイトルは「盃(さかずき)と沢蟹」。ダイダラボッチの伝説をテーマに、かつて巨人が使った杯が河川敷に流れ着いた光景を表現する。昨年末から現地入りしている小山さんは山から切り出した100本超の竹を割ったり裂いたりし、編み上げることで直径約10メートルの作品を完成させた。
 この日は「抜里エコポリス」のメンバーら30人超が集まり、重さ約1トンの杯を高台部分に設置する作業に汗を流した。小山さんは「難しい作業を成功させようと皆さんが真剣に話し合ってくれ、作品の大事なプロセスになった」と感謝した。
 芸術祭は3月5~28日。小山さんら国内外で活躍する16組が参加する。

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