声優花守ゆみりさんに聞く「ゆるキャン△ SEASON2」 なでしこ「等身大のかわいさ表現」

 SBSテレビで毎週火曜深夜に放送中のアニメ「ゆるキャン△SEASON2」では、浜松市など静岡県内各地の風物が描かれている。作中で浜松市出身として描かれる女子高校生各務原なでしこを演じる声優花守ゆみりさんに、作品への思いを聞いた。

花守ゆみり
花守ゆみり
アニメ第3話から。浜松市北区の奥浜名湖展望台(現在は立ち入り禁止)から 夜景を見つめる(右から)志摩リン、各務原なでしこ、土岐綾乃
アニメ第3話から。浜松市北区の奥浜名湖展望台(現在は立ち入り禁止)から 夜景を見つめる(右から)志摩リン、各務原なでしこ、土岐綾乃
花守ゆみり
アニメ第3話から。浜松市北区の奥浜名湖展望台(現在は立ち入り禁止)から 夜景を見つめる(右から)志摩リン、各務原なでしこ、土岐綾乃

 ▶志摩リン役 声優・東山奈央さんにも聞きました
 ―なでしこのキャラクターをどう捉えていますか?
 「『こういう子、クラスにいたな』と思えるような親近感を意識しています。実は私のお母さんが子どものころ、なでしこのような人だったようです。おばあちゃんから聞きました。元気な女の子だけど、周りを見て、みんなが喜ぶことを一緒にするのが大好きだったと。どこかが飛び抜けているわけではないけれど、元気があって気遣いができて。そうした人格を持たせることで、等身大のかわいさが表現できたらいいと思っています」
 ―前作「ゆるキャン△」から今回の「SEASON2」にかけて、作品への印象は変わりましたか?
 「前作は収録の途中でアニメの放送が始まって、『すごく好評ですよ』と聞いてみんなで喜んだことを思い出します。今の世の中には癒やしが必要だったのかなって。SEASON2の収録は前作の最後の収録から2年以上たっています。台本を手にした時は、キャラクターたちを懐かしむ感情がありました。『ああ、そうだ。みんなここまで仲良くなっていたんだ』という」
 ―制作過程はいかがでしょう。
 「空気感の使い方、間の取り方は変わっていません。台本のト書きがとても丁寧なんですよ。『一口食べて、ちょっと止まって』といったように、すごく細かく書かれています。私たち(声優)も、行動を受け取って声に落として、というのを心掛けているんです。現場では『こういうテンポでやりましょう』と音響監督さんや監督さんとお話しながら毎回つくっています」
 ―なでしこの成長も感じ取れるのでは?
 「第1作目からSEASON2にかけて、登場人物5人の中で一番変化しているキャラクターですね。第1作目は山梨に引っ越しして、ゼロの状態から友達をつくって、というお話でした。SEASON2では旧友の綾乃ちゃんも含めて、友達との関わり合いがより親密になっています。キャンプに対しての考え方も変わって行きますね。回を追うごとに、『じゃあ、私はこれをやってみようかな』といった一歩踏み出していくさまが細かく描かれます」
 ―演じる側としてはどんな気持ちですか?
 「お姉ちゃん目線というか、保護者の目線というか。成長が喜ばしい一方、ちょっと心配になることも。周囲から『大きくなったね』なんて言われながら、声を当てています。彼女は山梨に引っ越して、リンちゃんや野外活動サークルのメンバーと出会って、キャンプを知って。幸せな時間を自分の力で手に入れたんですよね。だからこそ、こうやってすてきな大人になっていくんだろうなと。少しほろりとする面もあります」
 ―女子高校生とキャンプの組み合わせは画期的でした。この作品をキャンプブームの火付け役と評価する声もありますね。
 「アウトドアと言えば、男性やファミリー層がたしなむイメージが強かったと思います。でも、本当は手の届く所にある趣味、やろうと思えば誰でもやれる趣味なんですよね。『ゆるキャン△』に関わって、演じている私たちもそれを知りました」
 ―ノウハウがちりばめられていて、実用性も高いですね。
 「ファンの方から『初めてキャンプに行く』というお手紙もいただきます。この作品が後押しになっていたとしたら、うれしいですね。楽しさや豆知識ばかりではなくて、冬や秋のキャンプで注意しなければいけないことも教えてくれるところが特色です」
 ―SEASON2は第1作目以上に静岡県の場面が頻出します。好きな場所はありますか?
 「ロケで訪れたんですが、浜名湖周辺がとてもきれいですね。特に(第3話に出てくる)展望台。なでしこが、綾乃ちゃん、リンちゃんと並んで話をしている場面です。澄んだ空気の中で、上空の星とちょっと離れた市街地の明かりがとてもきれいで。宝石箱のような風景ですよね。また訪問したいです」
 ―ご自身のキャンプ経験は?
 「この作品に関わってから行くようになりました。ソロではないですけどね。去年買った中型たき火台で、火を起こせるようになりました。お肉やサンマも焼いたんですよ。松ぼっくりを着火剤にしようと試みましたが、これまで行ったキャンプ場では、湿気ていてダメでした」
 ―改めて、SEASON2の見どころは?
 「キャンプという『手の届く非日常』を楽しんでいただけます。SEASON2から見ても、すんなり入れるはず。日々の疲れを癒やす30分になっています。静岡の方は、なでしこたちが歩いていた場所が身近にあるでしょうから、『ここ、知っている』といった楽しみ方もできると思います」

 はなもり・ゆみり 神奈川県出身。2013年に声優デビュー。15年のアニメ映画「ガラスの花と壊す世界」のリモ役が初主演。「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」「トロピカル~ジュ!プリキュア」など、テレビアニメ、映画、ゲームなどの出演作多数。

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