雛人形の変遷紹介 江戸~現代60点並ぶ 磐田・香りの博物館

 磐田市立野の市香りの博物館で6日、企画展「おひな様と春の香り展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が始まった。3月21日まで。

御殿飾りなど雛飾りの変遷を伝える企画展=磐田市立野の市香りの博物館
御殿飾りなど雛飾りの変遷を伝える企画展=磐田市立野の市香りの博物館

 「いまとむかしの雛(ひな)人形」がテーマ。磐田市豊岡地区の団体が保管する遠州地域で飾られていた雛人形を中心に、浮世(うきよ)人形、手作りのつるし雛など江戸後期から現代までの変遷を伝える約60点を展示している。
 京阪など西日本で昭和30年代ごろまで主流で、京都御所の紫宸殿(ししんでん)を模した御殿飾りは絢爛(けんらん)豪華で、東日本から全国に広がったびょうぶ段飾りとともに会場を華やかに彩っている。このほか、屋根が無い御殿の源氏枠飾り、掛け軸にさし込んだ押し絵雛など珍しい作品も並んだ。
 あられやひし餅、ちらしずしなど雛祭りにちなんだ料理や菓子、万葉集に詠まれた梅、桜、藤といった春の花6種類の香りも紹介。同館スタッフは「春を感じながら伝統の雛飾りに触れてほしい」と話す。月曜休館。

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