掛川・ねむの木館長に学園生 文学館に俊光さん、美術館に力さん

 掛川市のねむの木学園に付属する吉行淳之介文学館とねむの木こども美術館の館長に、それぞれ学園創設者宮城まり子さんの下で育った本目俊光(ほんめ・としみつ)さんと本目力(つとむ)さんが就任した。身体障害を乗り越えて芸術の才能を開花させた2人が、宮城さんの遺志を継いで施設の運営を担う。

新館長の抱負を語る本目力さん=1月上旬、掛川市のねむの木学園
新館長の抱負を語る本目力さん=1月上旬、掛川市のねむの木学園
新館長の抱負を語る本目俊光さん=1月上旬、掛川市のねむの木学園
新館長の抱負を語る本目俊光さん=1月上旬、掛川市のねむの木学園
新館長の抱負を語る本目力さん=1月上旬、掛川市のねむの木学園
新館長の抱負を語る本目俊光さん=1月上旬、掛川市のねむの木学園

 文学館は宮城さんとゆかりの深い吉行さんの作品や茶室和心庵などがある。美術館は国内外で評価の高い学園生たちの絵画を展示している。学園生が館長になるのは初めてで、両館長を務めていた宮城さんが2020年3月に逝去してから後任が未定だった。就任は20年12月24日付。俊光さんは美術館の、力さんは文学館の副館長もそれぞれ兼務する。
 2人はいずれも幼い頃に入園し、宮城さんを母と慕って40年以上、園内で生活してきた。絵画やダンス、茶道など芸術に秀で、外国での公演や展覧会への参加経験も豊富だ。学園内では宮城さんの本名である本目姓を名乗り、園生の中心的な存在として宮城さんを支えてきた。
 両施設は感染症対策のため昨春から休館中。今後、収束状況を見て再開を検討する。

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