昔話、静岡弁に翻訳 葵区で研究会 幼い頃の記憶を基に
(2021/1/9 13:30)-
静岡市内の方言の保存を目指す有志で構成する「かたかご会」が8日、標準語で書かれた昔話を静岡弁に翻訳する研究会を同市葵区の番町市民活動センターで行った。
市内に伝わる「長者屋敷あとの祠(ほこら)」や「大崩の筍(たけのこ)岩」などの昔話を、資料や会員が幼い頃の記憶を基に、手分けして静岡弁に訳した。柔らかいを「みるい」、せいせいするを「ごせっぽい」のように、言葉の意味を曲げないよう話し合いながら作業を進めた。
同会は10年ほど前から、方言に訳した昔話の朗読や寸劇を、コミュニティセンターやデイサービスなどで行っている。しかし、新型コロナウイルスの影響で機会を失い、翻訳内容をまとめて出版することも検討しているという。
名古屋市出身の会員(78)は「静岡弁について「柔らかく暖かい」印象を持ったという。会長の小泉啓子さん(85)は「薄れつつある方言という文化を残していきたい」と語る。
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