富士参詣曼荼羅、1日から公開 静岡県富士山世界遺産センター

 富士宮市の県富士山世界遺産センターは1月1日から企画展「富士山の曼荼羅(まんだら)3~富士山表口の信仰空間~」を開く。修復が完了した愛知県常滑市・松栄寺所蔵の「富士参詣曼荼羅」や新作の絵解き絵画を公開し、本県側の富士山信仰を紹介する。

富士参詣曼荼羅などを展示した企画展=富士宮市の県富士山世界遺産センター
富士参詣曼荼羅などを展示した企画展=富士宮市の県富士山世界遺産センター

 富士参詣曼荼羅は富士登山の様子を示す貴重な資料。同曼荼羅には富士川西岸の旧岩淵村や渡船場を行き交う人々や女性の立ち入りが許された中宮八満堂に髪をつるして拝む女性の姿など富士登山の習俗が見て取れる。文化財修復の過程をパネルで紹介し、修復前の高解像度レプリカも並べた。
 会場では富士山信仰の世界をちりばめた画家・陶芸家の中村芳楽氏の「富士山絵伝」三幅を初公開した。1月17日には公開講座「富士山絵伝の絵解き解説」を開催する。企画展は1月31日まで。

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