高揚感誘うラウドなギターサウンド/キャッチーなメロディー トマトケチャップボーイズ(浜松市出身)が初アルバム
(2020/12/20 20:30)-
浜松市出身の3人によるバンド「トマトケチャップボーイズ」が、初アルバム「The First Encounter Of This Odyssey」を発表した。「ライブバンドとしての自分たちを表現した」という12曲入りの作品は、ラウドなギターサウンドと英語詞をのせたキャッチーなメロディーが、聴き手に高揚感をもたらす。
同市内の別々の高校に通っていた鈴木晴揮(23)=ギター、ボーカル=、武知駿介(同)=ドラムス、コーラス=、石川元啓(同)=ベース、コーラス=が進学に伴って上京し、2017年に結成。高校時代から同市内のライブハウスで共演するなど旧知の仲だった。荒々しいギターが特徴のガレージ・ロックに傾倒していたという鈴木は「音楽の好みが合うのは(武知、石川の)2人しかいなかった」と振り返る。
都内ライブハウスを中心に精力的にライブを展開。18年には大規模フェスティバル「サマーソニック」にも出演を果たした。これまでに発表したシングルCDやカセットテープは、売り切れが相次いでいる。新作は3年間の活動を凝縮した1枚とも言える。
新型コロナウイルス禍の中、5月に録音を始め、試行錯誤の末に完成させた。全曲の作詞作曲を手掛ける鈴木は「3人の中にあるバンドサウンドの完成像が初めて一致した」と手応えを語る。
ライブで練り上げた楽曲が中心だが、2曲目の「Revolution Summer」は書き下ろした。四分音符を刻むバスドラムが脈打つ心臓を思わせる、力強い一曲だ。「コロナ禍以降につくった。孤独や閉塞[へいそく]感があっても、苦しい時間の後には仲間との再会が待っている。そんな希望を歌いたかった」
ライブ活動がままならない時期が続くが、バンドの未来像は明確だ。「吸収した音楽を自分たちなりに消化して、新しい音をつくり続ける。音楽の核となる部分は常に持ちつつ、進化を止めないバンドでありたい」
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