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ポップスシンガーERIKOが新盤 時空超え受け継ぐ「心」

(2020/11/29 08:55)
「楽曲の中に家族や先祖、土地との縁を感じてほしい」と話すERIKO=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館
「楽曲の中に家族や先祖、土地との縁を感じてほしい」と話すERIKO=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館

 浜松市出身のポップスシンガーERIKOが30日、7枚目のフルアルバム「和火 YAWARABI」をリリースする。時の流れや土地の営みを紡いだ全12曲。「命の鼓動が聖火リレーのように受け継がれてほしい」と祈りを込める。
 故郷の風景や歴史の偉人を歌う曲群。緩やかな抑揚が車窓の景色を思わせる「花心夢心」は、天竜浜名湖鉄道の「花のリレー・プロジェクト」のテーマとして作詞も手掛けた。女子教育の先駆けとなった津田梅子をたたえる「Voyage To The Ocean」には母校津田塾大の創立者にささげた決意がにじむ。
 浜松ゆかりの“おんな城主”井伊直虎を題材にした「いちず」は、大河ドラマから3年を経て歌い直した。予期せぬ嵐の先に新たな時代を感じ取るタイトルトラック「和火」が静かな余韻を残す。
 古里に向けるまなざしは温かく「三世代で歌って」というスタンスが優しい。一筆書きのような柔らかな歌唱は、重くなりそうなメッセージも無理なく聞かせる。
 大学卒業後に米ニューヨークで音楽を学び、歌い手としてのテーマが定まった。「日本人として伝えたいことがたくさんある。自然の恵みや先祖への感謝など精神性を浮き彫りにしたい」。郷土愛が閉鎖的に聞こえないのは、時空を超える歌の伸びやかさ故だ。
 東京五輪・パラリンピックに向けて制作を進め、新型コロナ禍を受けてライブなどは延期に。「2020年に多くの人たちと共有したい気持ちが詰まる作品になった」。1枚のアルバム、1回のライブに込める思いを一層強める。
 故郷の魅力を発信する浜松市の「やらまいか大使」に就任することも決まった。「この地に生まれた縁を改めて大切にしたい」

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