「天女の雪蹴り」情景紡ぐ しずおか連詩の会、初日14編

 「2020年しずおか連詩の会」(静岡県文化財団、県主催、静岡新聞社・静岡放送共催)は12日、裾野市の市民文化センターで全40編のうち14編を紡ぎ、初日の創作を終えた。「『天女の雪蹴り』の巻」と題し、多様な領域で活躍する5人が、富士山をはじめとした静岡のイメージを折り込みながら、それぞれの言葉で情景を描いた。

5人が語り合いながら創作を進めた「2020年しずおか連詩の会」初日=12日午後、裾野市の市民文化センター
5人が語り合いながら創作を進めた「2020年しずおか連詩の会」初日=12日午後、裾野市の市民文化センター

 初日は俳人長谷川櫂さん、さばき手を務める詩人野村喜和夫さん、詩人マーサ・ナカムラさん、音楽家で詩人の巻上公一さん、批評家三浦雅士さんの順で五行詩、三行詩を交互に連ねた。三浦さんは自宅からオンラインで参加し、他の4人と意見を交わしながら作品を生み出した。
 初参加のナカムラさんは「1巡目は深刻なムードで臨んだが、他の詩人の助言で2巡目は遊び心を発揮して作ることができた」と振り返った。野村さんは「オンラインでの創作もあったが、意外にスムーズだった。対座とは異なるリズムや次元が生まれた」と初日を総括した。
 創作期間は14日まで。発表会を15日午後2時から同センターで開き、完成した連詩を5人が朗読、解説する。40編の詩は、静岡新聞文化生活部のインスタグラムアカウントを通じて順次伝える。

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