「天女の雪蹴り」つなぐ 「連詩の会」裾野でスタート

 「2020年しずおか連詩の会」(静岡県文化財団、県主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の創作が12日、裾野市の市民文化センターで始まった。新型コロナウイルス禍の中、リモート創作も交えて行われる21回目のタイトルは、俳人の長谷川櫂さんが起こした第1編から「『天女の雪蹴り』の巻」に決まった。

第1編を読み合う(右から)野村喜和夫さん、長谷川櫂さん、巻上公一さん、マーサ・ナカムラさん。三浦雅士さんはオンラインで参加した=12日午前、裾野市の市民文化センター
第1編を読み合う(右から)野村喜和夫さん、長谷川櫂さん、巻上公一さん、マーサ・ナカムラさん。三浦雅士さんはオンラインで参加した=12日午前、裾野市の市民文化センター

 本紙読者文芸選者の詩人野村喜和夫さんをさばき手に、批評家の三浦雅士さん、長谷川さん、音楽家で詩人の巻上公一さん、詩人のマーサ・ナカムラさんが詩作に取り組む。5行詩と3行詩をリレー形式で繰り返し、14日までに全40編を完成させる。三浦さんは初日、自宅からオンラインで参加する。
 長谷川さんの第1編は「小春日和の青空から 三人の天女が/白い山頂に舞い降りて/雪蹴りをして遊んでいる/永劫は一瞬 一瞬は夢 夢は現/新しい命の誕生を祝福しながら」。富士山と三保松原の天女をモチーフにした軽やかな発句で訪れた静岡の地を祝福し、第2編を担当する野村さんにつないだ。
 完成した連詩を5人が朗読、解説する発表会は15日午後2時から同センターで開く。入場料500円で事前申し込みが必要。問い合わせはグランシップ<電054(289)9000>へ。
 創作された詩は、静岡新聞文化生活部のインスタグラムアカウントを通じて順次伝える。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞