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遠州織物「別珍」「コール天」ファッションショー 11月6日に磐田市中心街で開催

(2020/11/1 14:21)
11月のファッションショーに向けて準備する磐田市職員=23日、市役所
11月のファッションショーに向けて準備する磐田市職員=23日、市役所

 磐田市福田地区伝統の「別珍」「コール天(コーデュロイ)」などの生地で仕立てた遠州織物のファッションショーが11月6日、市中心市街地で開かれる。同地区は別珍・コール天の国内唯一の産地だが、高齢化による担い手減少や輸入品増加などで生産量は減少の一途。公募で市内外から約80点の作品が寄せられ、市などは「織物のまちと再認識してもらう機会になれば」と期待を込める。
 「別珍やコール天を初めて触ったという人もいた」。天竜川以東4市の織物業者でつくる天龍社織物工業協同組合運営の生地販売拠点「コーデュロイハウス」(同市福田中島)で、担当の中村香代子さんは目を細めた。
 ファッションショーは合併15周年記念で市が初企画し作品を公募。組合が生地販売で協力した。出品は、域内の織物業者から“産地直送”された約600種類の生地を展示しているコーデュロイハウスでの購入と活用が条件だった。
 応募者は学生からシニア層、プロまで幅広く、スーツ上下やワンピース、ジャンパー、バッグなど多様な作品が集まった。当日は出品者やその関係者が作品をまとってJR磐田駅北口広場に設けたランウェイを歩き、公募モデルも登場する。
 2005年に福田町と磐田市、豊田町、竜洋町、豊岡村の旧5市町村が合併して誕生した現磐田市。産地縮小を背景に織物が地場産業という市民認識は薄らいでいる。天龍社の安間政雄理事長(69)は「この先も生産量の減少は続く」と予想した上で「小ロットでも新たな生地生産に挑戦する事業者もいて今回のような発信の場は張り合いになる。数年おきなど今後も継続的に開かれれば」と先を見据えた。

 ■31日整理券配布、ライブ配信も 
 磐田市の遠州織物のファッションショー「磐田オータムコレクション」は、11月6日午後6時15分から約30分間開かれる。「3密」防止のため観客数を制限し、10月31日午前10時から、同市高見丘の「ららぽーと磐田」内市情報館で先着100人に整理券を配布する。ショー当日は市公式ユーチューブチャンネル「磐田TV」、市のインスタグラムでライブ配信する。

 <メモ>天龍社織物工業協同組合の加盟組合員は1973年度末の1620社をピークに減少が続き、2019年度末は58社と生産者の高齢化も加速。福田地区で明治期以降に隆盛した別珍・コール天生産は今も国内の9割以上を占めるが、主力は綿や麻織物などに移り変わっている。コロナ禍の影響による需要停滞で、経営環境は厳しさを増している。

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