観劇、野外でウェブで 静岡発フェスティバル、パフォーマー競演
県内外のパフォーミングアーティストや劇団が野外会場とウェブ上で競演するフェスティバル「ストレンジシード静岡 the Park」が21日、静岡市葵区の駿府城公園などで開幕した。
同公園や静岡市役所周辺の6会場に13組が出演し、ダンスや演劇を披露した。観客はタイムテーブルを見ながら歩いて会場を行き来し、お目当ての演目を心ゆくまで楽しんだ。
同市を拠点に活躍するあまる&ひっきぃは、昭和初期に隆盛した芝居小屋を題材にした「あの日の『あそび座』」を上演。チャプリンや宮沢賢治をモチーフにパントマイム、無言劇を繰り広げた。
「オンライン会場」として動画サイト「ユーチューブ」上に特設サイトを設けた。静岡会場とは別の14組が出演し、静岡会場のライブ中継も行った。
2016年の初開催以来、毎年ゴールデンウイークに実施していたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて秋に延期した。野外会場では、来場者の登録や検温、マスクの着用義務付け、会場の定員設定など感染症対策を徹底した。
フェスティバルディレクターのウォーリー木下さん(48)は「静岡の劇場は長らく閉まっていたが、記念すべき再開の日になった。観劇に抵抗ある方もいるかもしれないが、野外で適切な距離をとりながら、心の距離は狭めたい」と話した。
22日も同じプログラムを実施する。