明治から伝わるみこし修復祝う 藤枝・青山八幡宮で例大祭

 藤枝市八幡の青山八幡宮は20日、例大祭を山頂本殿前で開き、修理が完了したみこしをお披露目した。地元の広幡神輿(みこし)会や奉賛会ら関係者がみこしの修復を祝った。

みこしの修復を祝い、神事に臨む関係者=藤枝市八幡の青山八幡宮
みこしの修復を祝い、神事に臨む関係者=藤枝市八幡の青山八幡宮

 みこし3基は明治初期に建造され、東京から当時の広幡村の若者が担いで持ち帰ったとされる。近年老朽化が進み神輿会が応急の補修を重ねてきたが、柱の破損や木組みの緩みが生じたため、1年掛かりで初めて本格的に修理した。広幡地区の住民ら約1700人から寄付が集まったという。
 例大祭では例年神輿会の若衆がみこしを担いで地域を練り歩くが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ことしは中止にした。みこし3基は山頂の拝殿横に並べ、地元住民らに披露した。
 奉賛会の秋山和久会長(74)は「地元住民から予想を上回る寄付があり、大変ありがたい。来年こそは地域を練り歩けるようコロナの収束を祈っている」と話した。

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