油性ボールペンで欧州の風景画 静岡・葵区で叙情画展

 静岡市清水区の美術講師渋谷たかしさん(69)によるボールペン叙情画展が20日まで、同市葵区のギャラリー樹で開かれている。9種類の油性カラーボールペンを駆使して描いた欧州の風景画など12点が並ぶ。渋谷さんは30年以上前から、趣味の一環でボールペン絵画を始めた。数少ない色を塗り重ね、筆圧の強弱によって濃淡やバリエーションを広げるなど独自の技法を編み出した。使用するのは太さ0・7ミリの油性ボールペンで、絵画の繊細さを追求している。

油性ボールペンで描かれた欧州の風景画=静岡市葵区のギャラリー樹
油性ボールペンで描かれた欧州の風景画=静岡市葵区のギャラリー樹

 会場には3年間在住経験のあるドイツの西洋建築物や、オランダの水辺に沈む夕景画など情緒あふれる作品が並び、来場者を楽しませている。渋谷さんは「油彩画やアクリル絵の具とは異なる雰囲気を感じてほしい」と述べた。

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